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源氏物語は光源氏の悲しい人生の物語なのか?

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ゆる日記

以前読み始めたとお伝えした「あさきゆめみし」文庫版。

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本日全5巻を読み終えました。

 

去年は大河ドラマもあって、作者の紫式部については興味をもって本を読んでみたりしたんだけど、源氏物語そのものについては、実は私、本格的に触れたのは初めてかもしれません。

 

もちろん、おおまかなストーリーや断片的な話は知っていたのだけど、あらすじを、通して読んだのはたぶん初めて。

とはいえ「源氏物語」ではなく「あさきゆめみし」で読んだので、内容が省略されているところはありますし、多少の文脈のズレもあるかもしれません。

それでも、源氏物語の入門編として、十分あらすじは理解できるもので、大変興味深く読みました。

 

そして純粋に感じたのは、

「光源氏って華やかに見えるけどずっとどこかに悲しさを抱えてるよね」

ってことです。

 

これを読む前は、源氏物語は気が浮いて女遊びばかりしている、超軽い、ウェイウェイしてる男の話だと思ってました。

 

でも読み進めると、本気で結ばれたいと思った女性とは結ばれず、しかし諦めることもできず、手に入れられない女性の影をずっと追い求め、常に満たされないかわいそうな人の話に思えてきました。

 

そんなかわいそうな男を愛してしまった女性たちもみんな、「自分は1番ではない」と自覚して苦しくて、かわいそう。

 

いや、かわいそう、という表現は違うかもしれないが、

とにかく登場人物みながみな、満たされていない物語だった。

 

それを象徴するように、人が泣いているシーン、物思いにふけるシーンの多いこと。

 

そんな中でも強さをもって生きていく人もいるが、

弱ってしまって生きていけない人もいる。

 

どんだけこじらせたらこんな物語が書けるんだろう、と紫式部にますます興味がわくほどには、悲しさ満載のストーリーでした。

 

今度はしっかりと「源氏物語」を読みたい。現代語訳で、全部読むのにどれだけ時間がかかるだろう?

今年中には読みたいなぁ。

 

 

それにしても。

六条御息所、こわすぎる。

 

 

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