「ムダに悩まない」というコピーにまんまと釣られて、買いました。
内容は自己分析、つまり自分を客観的に見る、というテーマで、
それに関するワークが盛りだくさん。
そのワークに興味を持って買いましたが、
ひたすら自分と向き合う作業、というのは、なかなかに大変ですね。。
でも、やってよかった!とものすごく思うものがあって!!
これだけでもこの本を買った価値があった、と言えるくらい。
なので、読書レポートというよりも、そのワークがどんなに良かったかを語りたいと思います。
先に結論を言うと、ポイントはこんな感じ。
・その幸せな未来を叶えるために、今すべきことが明確になる
本のキャッチコピー通り、「ムダに悩まない」に一歩近づけそう!
「価値観リスト」というワークが素晴らしくいい。
私が気に入ったのは、「価値観リスト」を作る、というワーク。
まず、3ページにわたるこんな感じのリストを見て、
自分にとって重要なもの、重要じゃないもの、と印をつけます。
重要なものと思ったことの中から10個を選び、更に順位付けをします。
これが「価値観リスト」です。
厳選された10個は、こうだったら幸せだなと思える状態であり、自分が目指す姿に近づくための行動指針となります。
これがどうして素晴らしいのかは後述しますが、
まずはこの過程がすごくいいなと思いました。
なぜなら、
選んだ価値観は「自分にとってどういう意味があるのか」と文章の意味を自分なりに言語化しないといけないから。
そして更に「なぜそれを重要だと思うのか」まで踏み込むからです。
提示された選択肢の中から選んでいるのに、
改めて自分で言語化することでオリジナルのものになり、納得感が格段に増します。
そして理由もあわせて記載することで見直したときにも、
なぜ自分がこの項目を選んだかすぐ思い出せます。
本の中でも推奨されていますが、これは都度見直しながら、
自分の人生で大事にしたいことは何か、と再認識することが必要だそうです。
そうでないとあまりにも容易く忘れてしまい、また悩んでしまうから。
私は何かとモヤモヤしたときに見直すようにしていますが、
自分が生きて行く上で「何を大事にするか」「その理由」をはっきり再認識できるので、
すっきりすることが多いです。
「価値観リスト」の効果は抜群
正直言って、これは予想以上に効果がありました。
どんな時にいいかというと、
たとえば
漠然とした不安に襲われるとき
とか、
選択に悩んだとき。
私はどうしたら幸せになれるんだろう?という軸があることで、
「そうか、ごちゃごちゃ考えてないでこれをかなえることに集中すればいいんだ」と思えるのです。
実は大事なことはとてもシンプルなんだ(10に集約できるんだ)ということも
可視化することでわかりやすくなります。
私は性格的に、あれも足りないこれも足りない、
「あれもこれもやらないといけない!でも時間が足りない…」となってストレスを感じてしまうことが。
そんなときにこの指針があると、
「ん?この中で実はやりたいことってこれだけなんじゃ…?」と
思考や義務感の断捨離ができることがとても楽です。
苦手意識を持ってた指針も、こう考えて採用!
こういう、「指針」や「目標」を持つことって、実は苦手意識がありました。
昔嫌いだった上司が「ありたい姿を認識して、今の自分との差分を埋めていけばいいんだよ」ということを口癖のように言ってて、それに従うみたいで嫌だったんです。笑
それに、差分を認識するのって、あまり気分のいいものではないですからね。
自分に足りないものが可視化されるみたいで、なるべく見たくない…。
でも、その上司が言ってたことは何かのビジネス書の二番煎じで彼の持論ではない、と思いこむことにより感情論の苦手意識を排除。
そして、今はありたい姿とギャップがあるんじゃなくて、そこに進むための道の途中にいるんだ、そのゴールを確認するだけなんだ、という解釈をすることにより、差分であるという考えを排除。
ざっくりこんなイメージです↓
こう認識することで、指針を定めるのも悪くないなぁ、と思うようになりました。
結果:選択の苦しみが少し減ったよ。
それで具体的に変わったことは、選択の悩みが減ったことです。
たとえば読みたい本を選ぶとき。
本屋の店頭に平積みになっている本。
タイトルやキャッチコピーはどれも魅力的で、
全部自分に必要なように思えてきちゃいます。
でも全部読む時間がないままに、また新しい本が追加されていって、イタチごっこ。
常に「あれも読みたいこれも読みたい」状態に。
「読みたいのに時間がない」というストレスも同時に抱えてしまってました。
今は、自分が選んだ価値観リストを基に、
「幸せな未来を実現するために今自分に必要な本だけを選び取って読む」
という思考になり、あれもこれも、という焦りが減りました。
これは他のことにも応用できます。
選ぶ基準があるというのはとても楽だということが分かりました。
まとめ:悩む時間を減らしたい方におすすめ!
というわけで改めて、私がいいなと思ったポイントはこちらです。
・その幸せな未来を叶えるために、今すべきことが明確になる
今回は「価値観リスト」についてだけ触れましたが、
他にも「悩まなくなるコツ」についてのノウハウがたくさん載っている本でした。
『過去の失敗や苦い経験をことあるごとに思い出して落ち込んでしまう「反すう思考」への対処法』
なんかはすごくためになったし、
『本当の自分を理解するための19の質問』
なんかも面白かったです(やってはないけど)
「繊細さん」の本の記事でも書いたように、
私は何かと敏感に反応して落ち込んだり悩んだりしてしまうタイプ。
「反応しない」は無理でも、そこから「悩む」に発展させないようにするために
読んでよかったなと思いました。
コメント
ありたい姿とのギャップを埋めるために、年単位でマイルストーンをーーーってやつ。
あれも俺、嫌いで苦手w 別に会社人生でそこまで大そうな想いないし。みたいな。
悩まなくする技術って大事ですよね。Twitterでは『スルー力』って言われるけど、視界に入れただけで反応するかの判断はしないといけないし。
思考は一方向に突き進むから、そこが難しいんやけど(^^;
人間の脳は自分と異なる意見に反応するように進化してきた(=皆と同じことするのが生存率が高かった)から、最初からスルーできる人って、それは特異な才能なんですよね。
あきらかに少数派。
さすがメンタリストの本。
図書館で目撃したら読んでみます
きしやん、いつもありがとうございますー!
スルー力の話、興味深いです。
大事って言われるけど実際難易度高くない?って思ってたんで。笑
今ダンアリエリーさんの本改めて読みなおしてて、心理学とか行動経済学ってやっぱ面白いなーと思うし、
日常のモヤモヤが「人間ってそういうもん」って言語化されるとなんかすっきりしますね。
図書館でみつけたら是非ワークやってみてくださいね!