「一言読書感想文」というのをこのブログでやってみようかなと。
本を読むと、ブログに残しておきたいなあって、いつも思うんですよね。
けど、欲張って内容も感想も…なんて思うとボリュームが満点になって、
するとわかりやすいように構成を考えたり正確に引用するために本を引きながら書いたり、と、
かなり時間を費やしてしまうことになって、
「次も書こう」なんて思えなくなってくるんです。
結果、何も残らなくなるという。
けど、Twitterになら感想を気軽に上げられたりするんですよね。
そんな気軽な気持ちでブログ書いてもいいだろう、と。
少しでも残しておけば、ゼロよりもいいだろう、と。
いうことで。
構成も何も考えず、文字数も無視してつらつらと感想を書きたいと思います。
今回読んだ本はこちら。
Twitterで交流のある方が紹介していて、読んでみようと思い図書館で借りました。
鎌倉時代に書かれた後深草院二条の「とはずがたり」佐々木和歌子訳。
宮中の華やかさを纏い、様々な男性の手に抱かれ運命に翻弄される刺激的な前半3巻と、御所を放逐されて尼になったあと諸国を旅した記録が描かれる後半2巻。
和歌もたくさん出てきて、とても魅力的で読み甲斐のある本でした(๑ ́ᄇ`๑) pic.twitter.com/wDZr7DQKqu— やーさん🌗🐱 (@ohokamudumi) August 2, 2020
「スキャンダラスな内容」「刺激が強い」なんて紹介もされていたので
どんな本だとドキドキしながら手に取り読み進めましたが…
そういう意味ではあまり驚きはなかったです。
(どんな期待をしてたんだと思われるかもしれませんが、ほんとに低刺激なんですってば。笑)
印象に残るシーンはいくつもいくつもありましたが、
最後に筆者が、この本を記した理由、というのを書いているところに、
なんだか特に胸を打たれましたね。
そして私は、問われもしないのに、どうして自分の身の上を書きつづっているのだろう。
自分の生きてきた道をひとり心の中で反芻しているのは物足りない、そう思ったまでのこと。
(中略)
他の人が見たらつまらない内容だろうけれど、その思いを形にしたいと思ったのだ。
(中略)
ただ書きたかった、それだけのこと。
(本文p447より引用)
なぜ胸を打たれたかというと、
自分に通じるものがあるな、と思ったからと、
そんな思いをして書いたものが、世に出て報われただろうな、と思ったから。
鎌倉時代に書かれたものらしいですが、
色んな事情もありしっかりと世に出たのは昭和のようです。
そのまま宮中に隠されていたままだったら、
筆者は少しやるせない思いもしたのかなと思ったんです。
誰に言われるでもなく書きつづりたいと思った。
その背景には、やはり誰かに読んでほしいという想いもきっとあったはずで。
「他の人が見たらつまらないだろうけれど」とわざわざ言うということは、
他の人に見られることを想定しているということで、
その一文に「読んでほしい」という気持ちが垣間見えるような気がするのです。(勘違いかな(^^;))
先ほど「自分に通じる」と書きましたが、
私に限らず、何かしらものを書いている人には、
共感できるところがあるんじゃないでしょうか。
書きたい、というのが書くことの一番のモチベーションではあるけれど、
その先には、読んでもらいたい、という気持ちがある。
そうして書き記された物語が、
人に読まれ、紹介され、私が読むところとなったのもまた不思議な縁を感じます。
さて、内容とあまり関係ない話をしてしまいました。
物語の中では、まあとにかく主人公である筆者がいつも悲しそうで
その悲しさが伝染してきて悲しくなってしまったり、
当時の文化なのでしょうけれど、夜伽の手引きの仕方や強引さにやや驚き、
その後の筆者の言動にも戸惑いを覚えたり、置いて行かれてる感があったのは否めませんが、
それも含め、楽しく読みました。
男性が女性のもとに通うことが当たり前だった社会でも
やはりその抗えない文化に女性は苦しんでいたんだなぁ、と
女性目線で語られているからこそ、感じましたね。
「大奥」とか好きなら楽しめそうです。(私が好きだから言ってるだけなんだけど。笑)
驚きの展開はありますが、
記述としての刺激は弱めですので昼間からでも安心してお読みいただけると思います(^^)
(たぶん。私の感覚では…ですが。)
結局長くなっちゃった^^;
まあいっか。
とりあえず、書くハードルを下げるのが大事!てことで、タイトルはこのままで(*´-`)
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