文章術の本が好きです。
文章について知りたいことが多いからです。
自分の文章にある課題はどうしたら改善できるのか、とか
自分が「素敵だな」と思う文章は、どうして魅力的に映るのか、とか。
なので、見つけるとつい手に取ってしまいます。
何冊も読んでいると、だいたい同じようなことが書いてあることに気づきます。
「一文は短く」とか、「主語と述語はなるべく近くに置く」とか。
そんな、色んな本に書いてある文章術の共通点をまとめた本を見つけました。
こちら
100冊ですよ。
100冊の本のまとめですよ。
すごいですよね。
どんな本?:100冊のエッセンスまとめてカウントダウン!
タイトルの通り、文章術の本100冊分のエッセンスをまとめた本です。
100冊の本それぞれの大事なポイントを抽出して、
その掲載冊数が多い順にランク付けしてあります。
それを大事な順として、40位までがまとめてあるんです。
ステップ2(8~20位):「ワンランク上の文章を書くために」
ステップ3(21位~40位):「気を付けるとさらに文章がよくなる」
ステップ1から順にマスターしていくと効率がいいのかもしれません。
ですが、私はざっと読んで、自分に足りないところを補うイメージのほうがしっくりきました。
なので、全部読まず、一度見出しだけ読んで、
「これは…?!」と思うものから読んでいくとたぶんサッと読めます。
でも…
とりあえず1~7位は読んどけ
1~7位。
これだけは全部読んだ方がいいなと思いました。
内容には触れませんが、目次だけ見せるとこんなかんじ!!
文章を書くって、実は誰にとってもとても身近なことですよね。
仕事の書類やメール・チャット、プライベートで人とコミニュケーションを取るときや
SNSやブログで発信するときなど、
日常には文章を書く機会がたくさんあります。
その時に、わかりやすく、正確に伝わった方がいいのは当然のこと。
では、わかりやすい文章を書くにはどうしたらいいのか?
その基本がこの1~7位に詰まっています。
実際私が読んだ文章術の本にも必ずと言っていいほど入っているノウハウです。
自分がわかりやすい文章を書いていると自信がある方はその確認のために、
逆に自信がない方はこれを参考に書いてみると、正確に伝わりやすくはなると思います。
ちなみに私の課題は1・5・6・7位。
1位のノウハウはいつも意識して書いてるからちょっとずつ向上してきたかな…(じゃないと困る)
文道の考え方に感動
この、100冊をまとめたノウハウはもちろん魅力的。
でも、個人的な、この本の良さは「おわりに」にあると思っています。
文章術の本って、筆者の文章に対しての考えが色濃く出ます。
私はそれが結構好きです。
文章術の本を書くくらいの人ですから、そこにはとても情熱を感じるからです。
今回の本は「まとめ」ですから、筆者(まとめた方たち)の考えはほとんど文中には出てきません。
ですが、「おわりに」に、その情熱が記されてました。
私はそれにとても感動したんです。
同時に、この本をさらに魅力的にさせている、と思いました。
本当はそこに書いてあること全部をここで紹介したいところですが、
さすがに数ページ引用するのは忍びないので、一部だけ。
「書く力」は、読み手の人生を変えるほどの大きな力を持っています。
だからこそ、人を非難したり、傷つけたり、差別したり、中傷したり、炎上させるために言葉を使うのではなく、人を励ましたり、勇気づけたり、元気にするために言葉を使いたい……。
それが文道の気構えです。
※「文道」というのは「文ハ 是レ 道ナリ」の略語で、
「書くことは人生そのものである。人がふみ行う道徳・道理である」という意味が込められているそうです。
この筆者さんが立ち上げた会社の名前でもあるらしいです。
ねえ…
全体的に、いい言葉詰まりすぎじゃないです??
いやほんと書いてある通りですよね。
言葉の持つ力って、とても大きいんです。
やろうと思えば、簡単に人を傷つけられる。
だからこそ、その力をプラスに使おう、と
そういう気構えが、会社名に入っているってすごいなって。
しかも「文道」って言葉がまたいいじゃないですか。
このへん全体に、全部、感動してしまいました。
こんな精神を持って編集してくれた本が、悪い本なわけない。
そうして心を揺さぶられて、私はこの本を買うに至りました。(え?そこ?笑)
もちろんノウハウもよかったんだお!
いやーもうね、これはね、この「おわりに」だけは、
本当に全文読んで欲しい!一字一句素敵だったの!
私の拙い説明では伝えきれないよぉーーーーー!読んでーー!!!(魂の叫び)
さいごに
文章術については、これ一冊持ってれば基本は学べると思います。
(文章を書くことを本業にしてる人から見たらわからんけど)
でも文章術の本って、それだけが魅力ではない、と私は思います。
筆者さんの文章についての考えが読めるのも楽しい。
私が「文道」の考えに感動したように、きっとそれぞれの文章術の本に
同じように筆者の熱い気持ちが詰まってるはずなんです。
だからこれ一冊といわず、色んな人の本を読んで自分に合ってるのを見つけて欲しいな、というのも
偽らざる本音でございました。
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