投資ブロガーさんの出す本には全く興味を示さなかった私ですが、
りんりさんが出す、となれば話は別です。
私が投資の情報収集をしよう、と思い始めたころ(たぶん二年くらい前)からブログを拝見していて、
その頃から今までずっと同じ姿勢で同じメッセージを発信し続けている、
とても尊敬しているブロガーさんなのです。
名前出してあれだけど、わたし、りんりさんの素晴らしいところは、「VOOに投資しましょう」と言わないとこだと思うんよね。「私はこういう理由で投資します。あなたはあなたの考えで。それを応援します。」て終始一貫してるでしょう。決して押し付けない感じ。それがすごく好きだし、大尊敬してる。
— ねこまにあ🐱🌔 (@necomania7) December 12, 2020
そんな大尊敬しているりんりさんが出された(監修された?)本がこちら。
読んでみて、これは、これから投資を始めようと思われてる方に
安心して勧められる本だなと思いました。
理由はふたつ
・攻めの姿勢よりも、続けるための「最適化」に重点を置かれている(ような気がする)
くわしく感想を書いていきます!
メッセージがシンプル:投資を「始めること」と「続けること」
まず書いてあることは、投資を「始めること」と「続けること」が大事、ということです。
この二つに特化していることで、本にとても一貫性があるように感じましたし、
最初に明示されていることでわかりやすい構成になっているなと思いました。
加えて、それをとても平易な言葉で綴ってくれている印象です。
普段のブログの優しい口調はそのまま、
でも難しい言葉は使わず、わかりやすく、シンプルなメッセージが並んでいました。
分量もちょうどよく、「始める」「続ける」に必要十分な情報を厳選してある印象です。
ムック本だから、そこまで情報量が多くなく、図解も多いから、というのもあるかもしれません。
攻めよりも最適化。「あなたに合った方法を」を伝えてくれる
私はすでに投資をスタートしているので、
どちらかというと「続けよう」のメッセージのほうが響きました。
中でも、「あなたに合った方法でやっていこう」と提案してくれていることを特に感じて、
そこにとても共感しましたし、読んでいて心地よかったです。
自分でしている投資だけを勧めない
ご自身はVOO(米国株ETF)への投資を中心にされているはずなのですが、
紹介されているのはVOOへの投資だけではありません。
「始める」ということに特化していますので、
ETFよりも始めやすい投資信託を推奨している印象を私は受けました。
自分がいいと思ったものを一様に勧めるのではなくて、
読者目線に立った書き方になっているな、と思います。
「最初から100点の資産配分はない」「迷ったら安全な方を選ぶ」などのメッセージからも、
「まず始めよう」とハードルを下げながらも、
「あなたにとって続けやすい方法は何だろう」という考えられている提案をされていて、
りんりさんらしくて、好感が持てました。
投資を続けている途中のフォローや出口戦略についても。
とても印象に残ったのは、上昇相場でも下降相場でも
続けるのは意外と難しい、という話です。
上昇していれば、ほかの、もっと利益が上がりそうな商品に目移りしてしまう。
下降していればこのまま投資していて大丈夫なのかと思う。
そういう時のためのメッセージとして
「自分のリスク許容度を守ることを優先に」
「過去の歴史に学ぶ」といったことが書かれています。
また、いわゆる出口戦略(「解約するときはいつ、どのようにするのか?」)のほか、
いざ始めてみたけどこんなときどうするの?という疑問にもシンプルに答えてくれています。
『出口戦略という言葉に惑わされず「基本は困ったら使う」』というところには深く頷きました。
まとめ:投資を始める、続けるための必要十分な内容が網羅されている印象
りんりさんは、ブログを読んでいるとよくわかりますが、とても知識がおありで
さらにアップデートのための努力を惜しまない方です。
それでもその知識をひけらかすことなく、
シンプルに、わかりやすく伝える、ということを実践された本だな、というのが、読んでみての率直な感想です。
あまり多くの情報を詰め込みすぎず、「始める」「続ける」に特化して、
必要十分な情報を伝えてくれる本だな、と思いました。
なかなか一歩を踏み出せない、という方や
これから続けられるか不安、とか、まだ相場や情報に振り回されてしまっている始めたばかりの方に
お勧めできる本です。
私自身、周りに投資を始めたい、という友人がいたら
まず真っ先にお勧めする本の一つになったかな、と思っています。
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(たまに中の人は二人いるんじゃないかと思うような口調の時もありますが、笑
基本は優しく気さくに接してくださる方ですよ!)
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