11人の投資家さんに聞いた、
「一括で50万円投資できるお金があったら何に投資する?」
第3弾です。
前回に続き、ETFに投資するとお答えくださった方をご紹介。
私が率直に疑問に思ったことにも丁寧にお答えくださったので、
かなりの文字数でいただいておりますため、この記事ではお一人のみのご紹介です!
アメリカ株やETFの投資に関して当たり前に出てくる用語の解説までしていただきました!
初心者様やこれから始める方にも安心してご覧いただけると思います。
早速どうぞ!
ETF投資から、経験を積んでいずれ個別株へ:アーサーさん
運用方法
資金は50万円ということで、資金額が少ないため、ETF投資を選びます。
具体的には「QQQ」を30万円分、「VHT」を20万円分買い付けます。
「QQQ」は米国大手ハイテク銘柄にまとめて投資できる優秀なETFです。
ハイテクセクター(※セクター投資について詳しくは次で解説!)の将来性は高く、
割高さはあるものの長期成長力がそれを上回ると見ています。
「VHT」は米国ヘルスケアセクターにまとめて投資可能です。
医療技術の発展などこちらもハイテクセクターと同様に将来性が高いものの、
民主党の一部議員が掲げる国民皆保険政策など政治的な問題があり値は抑えられています。
長期的な期待値は高いという判断からヘルスケアセクターにも投資します。
他のセクターに投資しないのは、
・不景気耐性が備わっていないから
・成長性があまり高くないから
といった理由からです。
割安なセクターも多いので、
短中期的に巻き返しが起きる可能性はありますが、ここはあくまで長期的なリターンの高さを追います。
長期的、と申しましたが、
このセクターETF投資は1年で終わる可能性すらあります。
今は50万円の投資金額でも、追加投資をしていき、
100万円を超えた時点で個別株に投資する可能性があるからです。
更に500万円を超えた段階で個別株を中心としたポートフォリオに切り替えると思います。
たとえば最初から100万円の投資だったら、
私が自信を持っているソフトバンクグループ100株(約65万円)、
残りの35万円分をフェイスブックとスクエアにあてると答えるでしょう。
50万円で考えられる他の選択肢として、以下も検討しました。
・グロース株(※後で解説)
大きく上昇が見込めるグロース株への集中投資は特に今の相場では魅力的な選択肢に見えますし、
少額のうちに株の値動きに慣れることも重要なことだと考えるため、
値動きが激しく、経験値の積み上がりも早いグロース株は魅力的です。
しかし、1銘柄のみではリスクが大きすぎますし、
5銘柄程度に分散するのが私の理想なのですが、
それでは1銘柄10万円と少額すぎる上にアマゾンやグーグルなど買えない株も出てきます。
そして、今から投資するなら、という前提では、
50万円の段階での個別株分散投資は資金額に対して管理の負担が大きいように感じました。
この投資金額なら管理の負担を減らして、生まれた時間を自己投資に使った方がいいと思います。
そのため、少し勝負したセクターETFを活用することにしました。
・インデックス投資
投資の世界ではプロの方が9割だと言われています。
その中で結果を残すのは大変なことです。
個別銘柄の分析をし続けてもなお勝てないと悟ったとき、
インデックス投資は「オアシス」になると私は思います。
何もしなくても市場平均というプロの世界においても優秀なリターンを残すことができるからです。
自分が投資に向いていないと思ったらインデックス投資をすればいいと思います。
ただ私自身は株の激しい値動きに慣れてきたので、
インデックス投資で満足できない体となってしまったため、今回はインデックス投資は選びませんでした。
「つみたて」ではインデックス投資を選んでいますが
これは「つみたて」という仮定だったので仕方なくインデックス投資にしたという意味合いが強いです。
「つみたて」という分野ではつみたてNISAを活用しないのはもったいないですから。
これに投資する、という答えだけでなく、
こうだったらこうする、とか、他を選ばなかった理由までお答えいただきました!
この考え方はすごく参考になると思います。
少なくとも私はとても腑に落ちましたね。
アーサーさん流解説!
インタビュー中、
「わからないことがあったら何でも聞いてください」
なんていう優しい言葉をかけてくださったので、
お言葉に甘えて、内容から用語解説までお願いしてしまいました!
私が、知ってるようで詳しくは知らないと思ったこと二つ、
アーサーさん流の解説をしていただきました。
セクター投資
セクターというのは、産業の分類ですね。
具体的には(カッコ内はイメージ)
・ハイテク(アップル、マイクロソフト)
・ヘルスケア(製薬、バイオ、医療保険、医療機器) 金融(銀行)
・通信コミュニケーション(フェイスブック、グーグル、ベライゾン)
・一般消費財(アマゾン、マクドナルド)
・資本財(航空、防衛)
・生活必需品(コカコーラ)
・エネルギー(石油)
・公共(電力、水道)
・不動産 素材(化学品)
の11分類に分けられます。
セクターETFは特定のセクターに投資できるETFとなります。
セクター投資は厳密な定義はないのですが、
特定のセクター(複数セクターも可)に集中投資することをセクター投資と私は呼んでいます。
セクターについてはアーサーさんのブログでもまとめられていました!
くわしく知りたい方はぜひこちらもご覧ください。
グロース株
グロース株というのは成長見込みが高い会社の株のことをいいます。
マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、グーグルなどは大手グロース株とよばれます。
ハイテクセクターには有望なグロース株が多く、最近有名なのはズームで、
売上成長率が100%を超えています。
グロース株投資では企業の成長性に賭ける反面、
割高になりがちでバブルになりやすいこともあって高値で掴んでしまうこともあります。
リスクは大きいですがうまくいけば高いリターンを望めるのがグロース株投資です。
とてもわかりやすい解説!ありがとうございました!
さいごに
今回はアーサーさんお一人にフォーカス。
解説もふくめ、とても長文でお答えくださいまして、
アーサーさんのお人柄がよくわかるインタビュー内容となりました。
ここまで書いていただけたので、
読者様にもどこか一部分でも参考になるところがあったんじゃないかなと思います。
さて、インタビューも残り1記事で完結です。
次は個別株メインの投資家さんをご紹介します!
だいぶ濃い内容になっていますので、おたのしみにーー!
■ご協力いただいた方
アーサーさん(20代、投資歴5年)@arthursector
ブログはこちら↓
前回までの記事はこちら
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