『聞く力』を読んで実践すれば会話が上達するかも。

わたしの本棚

きしやんにインタビューさせてもらった記事が、

お陰様でとても好評で、とてもうれしく思っています。

 

きしやんにインタビュー!~投資デビュー秘話を聞きました
Twitterの楽しい投資仲間、 きしやんにインタビューをさせてもらいました! 本来なら早速どうぞ!といきたいところではありますが、 きしやんて誰? なんでインタビュー? みたいな方も恐らく一定数いらっ...

 

ありがたいことに、

インタビューを受けてみたいとおっしゃって下さる方もいて。

本当にうれしく、ありがたく、そして身の引き締まる思いでおります。

 

きしやんのインタビュー記事の中でお話ししたのですが、

今回はかなりきしやんに甘えた形でできあがった記事でしたので、

他の方とまたやらせてもらえるにしても、

今回のようにはいかないだろうと。

 

そう思って、気を引き締めて

次の方のインタビューに早速とりかかったわけですが、

やはり、思ったように質問ができず…というより

思ったように「その人の言葉」が引き出せず、

もどかしい思いをしております。

 

そんな時、ふと思い出しました。

「聞く力」という本があったなと。

一度も開かないまま、自宅に保管されていた本でした。

今こそこれを読んでみる時じゃないかと、思い立ち読んでみることにしました。

感想:とても読みやすくて面白い

この本です。

 

わりと堅苦しいイメージを持っていて敬遠してしまってたのですが

一度読み始めてみたら

めちゃくちゃ面白い!

 

阿川さん、たまにテレビで見かける程度ですけれど、

その口調そのままに書いてらっしゃいまして、

文語体というより口語体でとても読みやすいです。

 

私は全く存じ上げなかったのですが、

週刊文春で対談を900回もされていらっしゃるのだとか!!

そりゃあ、「聞く力」という本を出せるわけだ。

 

しかもお話も上手。

読者に語り掛けるように進んでいくので、

すんなり内容が入って来ます。

 

もともと新書でそこまでボリュームも多くなかったため、

たぶん2時間以内で読み終わったと思います。

 

サブタイトルが「心をひらく35のヒント」となっていて、

その名の通り35項目、

ご自身がインタビューされてきた経験をふんだんに交えて

具体的な対談相手の名前も出されながら、

会話の際のヒントが語られていきます。

 

「会話はインタビューと同じ」と本の中にも書いてある通り、

インタビューすることに限らず、人と話をする、というときに

役に立ちそうなことがたくさん書いてありました。

私の視点

 

私が特に共感したり感銘を受けたりしたことが3つありました。

 

①事前準備のこと
②インタビュー中のこと
③肝に銘じておきたくなったこと
ひとつずつ紹介します。

事前準備のこと:しすぎもしなすぎもよくない

一番共感したし、

同時に一番なるほど、と思ったのが事前準備の話。

 

ざっくり言うと、

「事前準備はしすぎもよくないし、しなすぎもよくない」

ってことですね。

 

資料や相手の情報を頭に入れすぎると、

相手をすべて知ったような気になってしまう。

聞かれた相手側も、

このこと知ってるならそんなに話さなくていいかな、と思ってしまう。

 

また、質問項目を考えていきすぎると、

会話の流れを無視した質問をしてしまい、

話に連続性が生まれなかったり、

つっこみどころを見落としてしまったりする。

 

一方で、

インタビューの読み手がいる以上、

「読み手が気になっていること」を聞くのもまた

インタビュアーの仕事だと阿川さんはおっしゃっていて、

それを聞くためには世間がその人に抱いているイメージを知ることや

客観的に見た時にどんな人に映るのか、という情報を

資料を読んで集めることが多いそうです。

 

しすぎもしなすぎもよくない、と阿川さんは言いつつも、

本に書かれてるエピソード的には、

「準備はしすぎずに相手の話をしっかり聞き、そこから会話を広げていくべし」

というメッセージのほうが強かったような気がします。

 

阿川さんは、ご自身の先輩が書いた著書の中で、

「質問はひとつだけ用意していきなさい」というアドバイスに

ヒントを得たことがあるそうです。

 

質問をひとつしか用意していかなければ、

当然次の質問をその場で考えなければならない。

~中略~

そうなれば、質問者は本気で相手の話を聞かざるを得ない。

そして、本気で人の話を聞けば、必ずその答えの中から次の質問が見つかるはずである。

 

これはインタビューに限らず色んなところで使えそうだな、と私は思いましたね。

たとえば就職試験の時の面接とか。

初対面の誰かに会うときとか。

 

要は人と会うときに、この人との会話どうしよう、何話そう、

と考えてしまうような人だったら、

この技術は使えるんじゃないかと思ったんですね。

 

本のなかでおっしゃっているように、

インタビューは会話であり、

会話は生ものなので、

すべて用意された段取りや質問で臨むよりも

その場の流れに身を任せて面白くなるケースって多いかなと思うんです。

 

それを活かすうえで、

「質問をひとつだけ用意する」というのはすごく面白いなと思いました。

ただ、めちゃくちゃ勇気がいることですけど。

 

なので阿川さんは、三つの柱を持ってインタビューをされているそうです。

その人に関すること、

ここから聞いたら面白そうだな、

この人の重要なパーツになってるんだろうな、と思うこと3つ。

 

でもそれにはこだわらず、話の中でこちらのほうが面白そうだと判断すれば

すぐに舵をきるようにもしているそうです。

インタビュー中のこと:相槌やオウム返しで相手が話しやすいようなリズムを

 

本のタイトル通り、

「聞く力」が書いてあるので、

聞く技術についてはたくさんの話があります。

 

ノウハウ、というよりは、

この人のインタビューの時はこうしたらうまくいった、とか

おもしろいものになった、というような

経験談が語られている印象です。

 

なので、スタンスについての話が多いかな、と思ったのですが、

技術的なところに言及している数少ないことがこれ。

「相槌を打つと話しやすくなる。オウム返しも効果的だし、具体的に話をしてくれやすくなる」

というもの。

 

具体的なエピソードとして、留守電に話すのって難しいよね、という例をあげていて、

たしかに、と思ったのです。

一方的に話すのはたしかに難しい。

 

そこを、うまく相槌を打って相手にいいテンポで話してもらう、

というのはいいアシストかもしれないな、と思いました。

 

あと、オウム返し。

そこに食いついたんだ、ということがわかると、

自然と相手もそのことについて更に具体的に話してくれる。

オウム返しは質問じゃないけれど

それとおなじ効果があるんだな、と。

さらに相手も話しやすくなるのなら、それもいい方法ですよね。

 

とにかくインタビューの基本は

「相手がこの人になら話してもいいと思ってもらえるようにすること。

こんなに聞いてくれるならもっと話しちゃおうかなと思えるようにすること」

 

それをするにあたり、相槌というのは結構大きい役割かなと思いました。

 

ただ、どんな相槌でもいいかというとそれは違って、

よかれと思ってするものでも、

相手に不快感を与えるものもある、ということも書かれていました。

だから「え?」とは言わないようにしているらしいです。

肝に銘じておきたくなったこと:安易に「わかる」と言わない

 

相槌の件で、もう一つ、

すごく深く感銘を受けたことがありました。

 

それは「安易に『わかります』と言わないこと」

 

これはね、すごく頷きましたね。

 

“人の気持ちは簡単にはわからない。

だから簡単に「わかる」とは言わない。”

 

「わかる」というのは共感の表現で、

たしかにとても便利ですし、

よかれと思って使いがちです。

 

だけど、

「私の気持ちがほんとにわかる?」

「わかりっこない」と

反発を買う可能性がある言葉でもあります。

 

また、本には書かれていなかったのですが私個人で思ったことがあって。

 

「わかる」という言葉は、自分のことを話す言葉です。

相手のことを聞いているのに、

自分のことに話題を置き換えることにもつながりかねません。

 

私自身、「わかります」と言われて違和感を覚えたことが一度や二度ではなく

でも相手が良心から言っていることはとてもよくわかるので、

なぜ違和感を覚えてしまうのか、自分でもうまく説明できずにいました。

この本で言及されているのを見て、やっと腑に落ちた感覚がありました。

 

「わかります。こういうことですよね」と言われても

なんかちょっと違うなと思ったり

「むしろこういうことです」と返しても

「それもわかります」と言われたりすると

本当にわかってるのかな?という気持ちになって、

逆に不信感を覚えたり

この人に話しても理解してもらえないな、と思うことになってしまいます。

 

私自身もよく使ってしまうので、

これは自戒としても肝に銘じておきたいと思ったのでした。

まとめ

①事前準備のこと:しすぎもしなすぎもよくない
②インタビュー中のこと:相槌やオウム返しで相手が話しやすいように
③肝に銘じておきたくなったこと:安易に「わかる」と言わない

 

以上、「聞く力」のねこまにあ的注目ポイントでした。

読んだから、理解したからといって、

ただちにうまくなることではないと思います。

でもこれを知ったうえでトライ&エラーの繰り返しをすれば、

多少上達も早くなるのかな。

 

インタビューは相手があることなので、

できればエラーの数は少ない方がいいなぁと思いながらも

そんなわけにもいかないだろうなぁなどと考えを巡らせ

本を閉じたのでした。

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