この本を読み終わった時真っ先に思ったのは、「やっぱり」でした。
何が「やっぱり」かって、「めんどくさい」に有効なのは「自分を甘やかすこと」だという内容。
私自身、自分を甘やかし始めてからのほうが、
やりたいことを苦しまずに継続できているなぁ、と薄々気づき始めていたところでした。
この本は、それを心理学的アプローチから言語化してくれていて、
読んでてとてもすっきりしました。
ポイント:めんどくさいをなくすには、「やらなきゃ」をなくすこと
行動するのが、めんどくさい。
人間関係が、めんどくさい。
この本は、この二大めんどくさいに対して、対処法を教えるものです。
読むのすらめんどくさい、という人向けに、漫画にしてあります。
まず初めに、「めんどくさい」という人は真面目な人、と定義するところから始まります。
本書によると、めんどくさいにたどり着く道のりはこうだからです。
つまり、めんどくさいと感じる人は、「やらなきゃ」という責任感があったり
「やるためにはどうするか」としっかり考える人=真面目な人、ということですね。
たしかに私も、自分にすごく厳しかった頃のほうが「めんどくさい」が多かった気がします…。
めんどくさくて行動できない、やるべきことができない。
→なんでやらなきゃいけないことができないんだろう?
→自分が嫌いになる。
私自身、こんな負のループにハマってたことが多かったです。
それでも、最近はめんどくさいが少なくなってきたように思います。
それは、「やらなきゃ」と自分を奮い立たせるのではなく、
全部完璧にできなくてもいいじゃん、と
自分を甘やかせるようになってきたからじゃないかなと思ってました。
本書に書いてあったのはまさにそれで、
めんどくさいをなくすポイントは「やらなきゃ」をなくすこと、だそうです。
そのためにどうすればいいか?というところまで、展開されていました。
ほんの一部だけですが、私の体験談も交えて紹介しますね。
やらなきゃをやりたいに変える
本の中では、忙しさとめんどくささを理由にコンビニ弁当ばかり食べている主人公が、
「食べたいものは何?」という質問をきっかけに、食べたい、という欲求のために料理をする、
というエピソードが描かれていました。
「食べれるものを食べる」ではなく、「食べたいものを食べる」ために
めんどくさいに打ち勝ったということです。
実は私自身、全く同じ経験をしていて、その有用性を実感してます。
料理が好きじゃなくて、でも主婦だからやらないといけなくて、
毎日献立を考えることすら面倒でした。
やらなきゃいけないからやってたけど苦しかったんです。
そんなとき、土井善晴先生の名言に出会いました。
「一汁三菜はハレの料理です。普段の食事は一汁一菜で十分。」
これで、品数を多くしなきゃ、という呪縛から逃れ、だったら食べたいものを作ろう、という
大変自分勝手な結論を導き出し、
毎日食べたいものを作るようにしたら、料理があまり苦じゃなくなったんです。
「したい」のパワーは偉大!!
小さく始める
本書で紹介されているノウハウの中でもうひとつ効果を実感しているのが、
「小さく始める」ということです。
目標を高く掲げると、そこまでにたどり着く過程を思っただけでめんどくさくなってしまうことってありませんか?
例えば、ブログを毎日UPする。とかにするとしましょう。
ネタ考える→管理画面開く→書き始める→編集する→アイキャッチ作る
これ毎日するのかぁ…と思っただけでめんどくさい。
でもせっかく掲げた目標だし、と思って最初は頑張る。
頑張っているうちに、ブログを書く=苦しいものになってしまう。
書きたくなくなる。
みたいなループになりがち。
なりがちっていうか、意識高かった頃の私のことですね、うん。
今の私はどうかというと、「毎日UPする」じゃなくて、「毎日書く」に目標を下げました。
1文字でも書ければよし、ということにしたんです。
するとね、編集画面開くの、苦じゃなくなってくるんです。
だって、1文字書ければOKなんだもん。
1文字書けば、よし、今日もできた、って自分を肯定できるもん。
だから、めんどくさくてブログ書かないっていう事態にはまあならないだろうなと思います。
一気にやろうとするから手間を考えてめんどくさくなる。
できる範囲のスモールステップを重ねていく、という方法も、継続するという観点ならありじゃないですかね。
時間はかかるかもしれないけど、何もしないよりは少しずつでも前進してればいいってことで。
まとめ
以上、ほんの一部ですが、本の内容を紹介しました。
めんどくさいをなくすポイントは「やらなきゃ」をなくすこと。
行動の起点を「やりたい」にして、
やらなきゃいけないことについてはできるだけハードルを下げ、小さく始める。
めんどくさいを完全になくすことはできないかもしれないけれど、
確実に減らすことはできるノウハウが、この本の中にはたくさん詰まっていました。
現に、私も期せずしてやっていて、なんか楽になったな、と思ったことが多かったので、
説得力を感じることもできました。
あまり高すぎる目標で行動が億劫になってしまうなら、ハードル下げて甘やかしましょう。
日頃めんどくさい、で色々と後回しにしてしまう、ということに心当たりがあれば、
ぜひ読んでみてくださいねー!
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