大変反響をいただいたこの記事ですが
書いてよかったと心の底から思える出来事がありました。
私がこの記事を届けたい
と思っていた先から、
感謝の言葉をいただけたことです。
語弊のないように言うと、
感謝されたから、書いてよかった、と思うのではなく
感謝を伝えたいと思うくらい記事が誰かに響いたことが
嬉しかったんです。
届けたい人に届いた嬉しさ
この記事を書いた時、
UPすれば反対意見が出ることは容易に想像できました。
炎上するだけの影響力は私にないまでも、
肯定的な意見だけではないだろうと。
UPボタンを押すときには、本当に少しだけ震えました。
結果、やはりそうなりました。
覚悟していたとはいえ、情けないことに、
少しだけ気持ちが萎えたのは事実です。
ただ、みなさま、言葉を選んで、
意見を書いてくれていることが十分に伝わる書き方をしてくださっていました。
わがままな主張ともいえる私の拙いブログを読んでもらい、
しかも時間を割いてコメントまで残してもらえるくらいの想いを持ってくれている。
それはすべて受け止めたかったので、
全部に返信をすると決めてました。
ひとつひとつ誤解のないようにじっくり読み、考え、
返信を打つことは、予想以上にパワーを使う作業でした。
全て当日中にするのはもう無理だなぁ、と自分の中でケリをつけ、
眠りにつこうとした頃、DMが一件入っていました。
内容はこうです(ご本人からは掲載許可を得ています)。
こんばんは!
(はじめましてすみません、DMしちゃいました。コメント欄に書きづらかったけど、御礼を言いたくなりました。お返事大変だと思うので読み流してください)
私は、〇〇と申します。
タイムラインに流れてきた銀行員は~のブログ読みました。
私も元銀行員で、すごく共感しました。
銀行員は悪だって風潮の中、勇気がいったと思いますが、
きっと倫理観を持ちながら働いている人にとって救われる内容だと思います。
いい内容をありがとうございました。
(原文ママ引用、お名前だけ伏せています。)
これがですね…
すごく嬉しかったんです。
あぁ、書いてよかったなあ、と心から思いました。
私が「届いてほしい」と思って書いた人に
しっかり届いたんだ、と。
目的の一つが達成されたと思った瞬間でした。
記事を書いた目的
実は今回、記事を書いた目的は二つありました。
ひとつは話を聞かせてくれた彼女の言い分を
少しでも多くの人に聞いてもらいたいという想い。
そしてもうひとつは、少し肩身の狭い思いをしている(だろう)販売関係者に
そこまで叩かれることはしてなくないか?と言って
言い方は変ですが、味方になってあげたかった、ということです。
彼女の言い分を代弁したい気持ち
古巣の銀行については何の未練もないですし
かばってあげるつもりは一切ないのですが、
話をしてくれた彼女とは高校時代からの付き合いで、入行年次も近く、
最初はお互い休みになる度に会い、
「売るのが嫌だ」と愚痴を言い合っていた仲なのです。
それなのに、今は立派に自分が商品を売る意義や意味を見出して
精一杯顧客に貢献しようと努力している。
一方で博識な方が集まるTwitterやブログ、
そして投資本などでは、
「銀行員は顧客をカモにしようとしている」と言われる。
このギャップが悔しかった。
私が書くことで、
ちゃんとお客様のことを考えている銀行員だっているんだよ、
ということを言いたかったんです。
一人でも、ほんの数人にでもいいから届けたかった。
というか言わずにいられなかった。
決して後ろめたいことはしていないと言いたい気持ち
そしてもうひとつの理由がこれです。
実は以前、銀行の窓販についての記事を書いた時、
現役で販売に携わっている方からTwitter上でDMをもらいました。
普段の業務で、これでいいんだろうかとモヤモヤしていたけど、
記事を読んで違う視点からものが見えた、と。
優しい記事だと感じた、と。
そんな感想をもらえるとは思わず、
まったく予想外で、嬉しく思いました。
そして、
たぶんこういう人って意外と多いんだろうなあって思いました。
でも、今も現役で働いている方は
なかなか発信しづらい内容だとも思うのです。
私は販売側にいましたが、
もう離れた人間でもあるので、
今の私の立場だから書けることがあるのでは、と
変な使命感みたいなものを感じてしまって。。
だから今度は
そういう人に記事を届けたい、その人のために書きたい。
と思いました。
そして、届いた、と実感できたことが、
とてつもなく嬉しかったんです。
届けることができた人は一人ではなかった
一番最初にDMをいただいた方の感想を引用させてもらいましたが、
なんと届いたDMはそれだけではなく、複数頂戴しました。
「書いてくれて嬉しかった」
「銀行への悪口に違和感を覚えていたので共感した」
そんな内容でした。
どれも、DMを開いた瞬間、涙が出そうになるほど嬉しかったです。
一瞬、反対意見かとも思うんですよ。
特に他の人の目に触れないDMなら、
どんなすごい批判が来てもおかしくない、と構えました。
その反動だったからより嬉しかったのかな。
販売側としてくすぶった気持ちを持った方が多くいらしたんだと推測します。
それでも表立ってコメントがしづらかったと声をそろえておっしゃる所に
今の風潮が現れている気がします。
そして、もともと記事を書くきっかけのコメントをくださった
ひなすみさん@hinasumihinasumも
ご自身のツイートをいくつも使って熱く語ってくださっていました。
私のブログ記事よりもずっとずっとまとまっているから
これこそ見てほしい。
昨晩のねこまにあさんのツイートについて、私の意見を表明します。まずねこまにあさんのご意見に120%賛成です。私はいち投資家であると同時に、お客様に投信を販売する立場でもあります。私が投信販売に携わるようになり、まもなく13年になります。最初は投信なるものを理解するために必死で勉強を https://t.co/pCO2nrKpdq
— ひなすみ@ドSエンジェル👼 (@hinasumihinasum) August 28, 2019
もともとはひなすみさんの感想ツイートから始まったこと。
そして私がブログに書き、
それをきっかけに更にここまで考えてアウトプットしてくれたら、
本望の一言ですよね。
私も非常に熱い気持ちを感じ取ることができて
とても嬉しかったです。
私が考えるだけで留まっていては
自分だけの世界で終わっていた話。
表現したことによって、誰かの心を動かし、動かされ、
共感を生み、新たな出会いを生み、
孤独が軽減されるかもしれない。
そしてそれが何かの一歩になるかもしれない。
大げさかもしれないけど、
だから私はTwitterをしていて、ブログを書いている。
それが実感できたという意味では大変印象に残る記事になりました。
改めて考える、ブログの意味
私のブログが目指すところは、
「誰かにとって共感でき、ほっとできる場所」。
それを感じるのは理屈ではないような気がするので、
私のブログには論理的思考がなく、
ただただ思ったことを書いてます。
(ただ論理的思考が苦手なだけというのもある。笑)
ほぼほぼ感情論で根拠もないですから、
すべての人に受け入れられる内容ではないでしょう。
だから、言ってみれば、何かを変える力はありません。
きっとこれからも、
銀行員は顧客をカモにしてる、と言われるのでしょうし、
批判対象であり続けてしまうでしょう。
それでも今回のように、
届けたいと思った人に届いたということは
今までで一番と言っても過言ではないくらい嬉しかったです。
たとえ少数だったとしても、
それができたことは私の、
大切な経験になり、自信にもなりました。
勇気を出してコメントやDMを下さったみなさまに
心から感謝します。
ありがとうございました。
…と、終わろうと思いましたが、
違う側面からも考えてみました。
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