ものすごくかっこいいおじいさんを見つけました。
赤木曠児郎(あかぎ こうじろう)さんという、パリに住む日本人画家さん、知ってますか?
「パリ」という文字に反応して録画していた『世界ふしぎ発見!』で発見しました。
御年87歳。パリに住んで50年以上、今でも現役で絵を描かれているそうです。
描いているのは油絵なんですが、そう思わせない緻密な作品にまずは驚き。
(写真を貼りたいところですが著作権侵害を懸念してやめておきます。「赤木曠児郎」で画像検索するとたくさんヒットしますのでそちらをぜひ!)
その方の何がかっこいいかって、描く絵について「規則違反」だと言われながらも自分のスタイルを貫いて描き続け、
フランス文化省から「文化芸術勲章」を受賞するまでに至っているというところ。
何でも、油絵のルールにも、水彩画のルールにも、違反してるって最初は言われてたんですって。
私は絵のことに詳しくないのでよくわかりませんが、そんな風に言われ続けても独自のスタイル貫くって結構すごいことだと思うんですよね。
私なら「お前の文章はルール違反だ」って言われたらしゅん(´・ω・`)ってなっちゃいそう。
そいで、正統とはなにか、みたいなことを勉強してしまいそう。
そんなことやってる間に軸はブレるし個性は死ぬし…楽しくないなってなってやめてしまいそう。
しかも50年前でしょー。
今はほら、SNSとかで、簡単に自分と趣味が合う人や評価してくれる人が見つけられたり、
どんなに変態でもわかってくれる人がいたりするけど、全然環境が違うよね。
その世界の重鎮に目をつけられて、意地悪なこと言われることもあったかも。
「お前を消すことなんて簡単なんだからな?この世界でやっていきたいんだろう?悪いこと言わないからちゃんとした絵を描くことだな…
そうすれば○○賞に推薦してやらないこともないんだがな…?( ´ー`)y-~~タバコプカー」
とかいう人もいたかもしれないよねー?
(想像です。いやむしろ妄想です。)
そんな中で自分のスタイルはこれだ!と思って、貫いて、最終的に政府に認めさせたのがマジかっこいい。
んでね、かっこいい人は、言うこともかっこいい。
その番組の中で、印象に残ったセリフがふたつあります。
ひとつめ。
取材したミステリーハンターのお姉さんも絵を描いてるそうで、
作品を見せながら「私学校とか行ったことないので…」って言ったときの赤木さんの返し。
「それでいいんですよ、自分のものが表現できたら」
いやーかっこいいよね。
自分がきっとそれでやってきてたから言えるんだし、
ちゃんと結果出してる人の言葉だからこそ、かっこいいよね。
これは刺さった。
あともう一つ。
「辞めたいと思ったことあります?」についての返し。
「ない。パリの魅力は尽きないね。ひとつ終わるとまた今度はここをこうしたい…ってしてたら50年経っちゃったんだよ。」
だって。
目の前の「やりたい」を積み重ねてきたら、50年経ってたってことでしょ!?
バリかっこいいな。
本当に好きなことやってきたからこそ言えるセリフだと思う。
だって50年って途方もないもの。
今まで私が生きてきた年数よりももっともっと長く、ひとつのことを続けるって考えたら…
もう、すごいしか出てこないわ(語彙力)
でも、いまから「初心者」として何か始めたとしても、50年後にはエキスパートになれんだなって思ったら
それはそれで面白いよね。
ちょうど私の50年後は赤木さんと同じ歳です。
私も好きなことを貫いたかっこいいおばあちゃんになっていたいなぁ。
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