いつも来てくださる方へ(新着記事) 初めての方はこちら(プロフィールへ)

きしやんインタビュー第二部~投資スタンスとか仲間への想いとか暴落とか

スポンサーリンク
投資家さんに学ぶ

きしやんへのインタビュー、待望の第二部です!

 

第一部はこちら!

きしやんにインタビュー!~投資デビュー秘話を聞きました
Twitterの楽しい投資仲間、 きしやんにインタビューをさせてもらいました! 本来なら早速どうぞ!といきたいところではありますが、 きしやんて誰? なんでインタビュー? みたいな方も恐らく一定数いらっ...

 

第一部では、きしやんが投資を始めるまでのこと、

きっかけや元本割れの恐怖をどう克服したか。というところまで

掲載しました。

 

第二部(この記事)では、

投資スタンスや投資仲間とのつながりについてや想いについて、

今の投資環境についてなど、少し突っ込んだところを聞いてみました。

 

リアルでもきしやんがよく話す

偉人の話が盛りだくさんですよ。笑

 

では参ります!

スポンサーリンク

具体的な投資スタンスについて

 

前回は総論的なところをお伺いしたので、

今回は少し具体的なスタンスについて聞いていきたいと思います。

今積み立ててる二つのファンドを選んだ理由はなんですか?

<参考・きしやんが積み立てているファンド>
つみたてNISA:野村つみたて外国株投信
特定口座:eMAXIS Slim新興国インデックス

私のインデックスファンドには、投資対象国に日本を入れていないんです。

というか、日本の市場平均を買いたくなかったんですね。

しっくりこないというかw

なもんで積み立ててる投資信託は、野村つみたて外国株投信とeMAXIS Slim新興国株になってます。

 

理由は

 

<リターンの観点>

・日本の市場平均のリターンの低さ

・過去20年のインデックスリターンは、

世界時価総額比率から日本を抜いた方がリターンが高かった

※ここ2年のウォッチングでもその傾向あり

・日本企業は内需向けが多く、これから少子高齢化で内需が細っていくので、

いまより収益悪化する企業が多そう

・日銀がETFを買いまくっているので、市場平均の値付けの怪しさ

 

<応援買い&保有したい会社の観点>

・日本の大企業の、株主還元の非積極的な姿勢

・日本の大企業の、従業員をあまり大切にしない姿勢

 

<保有資産の分散の観点>

私は日本円で給与を貰って日本円で生活して、大部分の資産を日本円で保有してます

なもんで、積極的に日本円の資産を増やそうとしなかったとこがあります

よって日本市場に関しては、自分で銘柄選定して買う計画です。

そこは別に市場平均に勝てる自信があるとかではなく、

長期で『保有したいと思えるか?』って観点です。

優待しかり。高配当銘柄しかり。応援したい会社しかり。

 

逆に海外市場は『よく分からない』故に、

逆に気にならないから市場平均を買ってる感じです。

ホームカントリーバイアスと真逆な人間ですねw

 

eMAXIS Slim新興国株を個別で積み立ててるのはCAPE(シラーPER)を元に、

逆張り的な思想と、投資対象地域全体に於ける米国市場の割合を減らす為です。

「しっくりくるポートフォリオ」と仰ってますが、 それはどんなものでしょうか?

 

言葉にするの難しいですねw

真面目な表現すると『そのポートフォリオで、ブレない信念を貫けれるか?』であって、

簡単に表現すると『こんなもんでいいかな?』なんです。

つまりは、居心地のよさですね。

 

自分にとって「株式の世界時価総額比率」の居心地がよければ、

それが『しっくりくる』なんですよ。

別に個別株10種とかでもいいでしょうし、欲しい銘柄全部でもいいでしょうし。

私の中で『引き算式アセットアロケーションの検討』って言うんですが、

詳細は私の記事参照していただければと思います。

 

ご自身で大切にしている投資へのスタンスはありますか?

 

基本は、私がいつ死んでも残された家族が引き継げるポートフォリオにすることです。

・家族が理解できるように、投資銘柄と円建て資産に拘る

・市場で生き残ることを重視し、無リスク資産とリスク資産の比率を遵守する

・買っておけば良かった!って後悔をしない為の、世界分散

この辺ですかね。

 

自分が死ぬタイミングは選べないので、

妻にドル転・円転の操作、外国税控除の申請の負担を掛けたくないのもあって、

基本は円建て資産としてます。

投資スタンスとしてはリターン狙いより、シンプルで分かりやすいのが重要です。

今の投資への考えを確立するのに一番影響を受けた本や言葉があれば教えてください。

 

たくさんありますね~w

なんせ私は投資歴が2年半ぐらいなので、

投資家として不足している知識・思想・哲学が多分にあります。

なもんで、偉大な先輩達が残してくれてる書籍を通じて、

投資家としてのスタンスを確立させようと努力してます。

 

特に感銘を受けた言葉を三つ、紹介しますね

①ジョージ・ソロス:まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ

②ジョン・C・ボーグル:全体としての顧客が富を得るには、正反対の行動原則に従わなければならない。

つまり「何もするな、そこにいろ」である。

これこそが、市場に勝とうとする敗者のゲームを避ける唯一の方法なのだ。

著書:インデックス投資は勝者のゲーム より

③ハワード・マークス:買うことが心地よいと思えるようになったころには、

価格は超お買い得と言えるほど安くはなくなっている。

したがって、居心地の悪さをともなわない利益率の高い投資というのは、

だいたいが矛盾した話なのだ。

著書:投資で一番大切な20の教え より

 

この三人の言葉から学んだことは2つ

・何があっても、市場に居続けること

・市場心理とは常に真逆の考えをもつこと

そのためにも、無リスク資産とリスク資産の比率を遵守する(=アセットアロケーション)

というスタンスです。

これが投資の絶対正解とは思いませんが、私にとって一番大切な教えとなっています。

投資家とのつながり

 

ここまでは、前回より少しだけ深く、

投資スタンスについて聞いてみました。

 

ここからは、少し目線を変えて、

投資家仲間への想いについての質問をしていきます。

 

私にとってきしやんの印象のひとつに、

投資家とのつながりを大事にしている、というのがありました。

 

博識で自分の資産を運用するための“考え方の軸”はしっかり持っていながらも

ブログやTwitterで発信を続けたり

“コツコツ熊本”というコミニュティを運営したりしているためです。

 

その背景にも興味があったので、

どうしてつながりを大事にしているのか、についても聞いてみました。

コツコツ熊本を立ち上げたきっかけや意図を教えてください

 

全ての切っ掛けは、ブログの読者様から頂いた

『熊本でも、個人投資家が集まるオフ会あれば参加したいですよね~』ってコメントです。

 

それから自分でも熊本で投資家オフ会の存在を調べたんですが、熊本にはありませんでした。

なもんで、『無いなら自分で作るか~!』って思い、

竹川美奈子さん達にコンタクトとらせていただき、コツコツ熊本の開催に至りました。

 

コツコツ熊本はブログ読者様のコメントきっかけで始めましたが、

今となっては自分の良き遊び場となっておりますw

この先、ゲロ吐きそうな相場になった時こそ、

コツコツ熊本の存在価値が発揮されると思っています。

 

ブログ、Twitterでの発信目的は何ですか?

 

ブログを立ち上げた当初はもうちょっと初心者よりを意識してたのですが、

いろんな人から『難しい』とコメントいただきますねw

なもんでブログに関しては、

今まで以上に子持ち世帯の資産形成に関する方向に振っていきたいと考えてます。

もちろん、小難しいことも書きますがw

 

Twitterの利用は4つの目的があります

1つ目:自ブログ、コツコツ熊本の宣伝用

2つ目:市場に対する投資家心理を探る

3つ目:相場が崩れる前に、そして崩れた時に、自分が知ってる人達をフォローする

4つ目:自分の簡易アウトプットの場

 

特にTwitterは、2つ目の投資家心理を知るのに重宝します。

人と同じことをしていては、儲かりませんからねw

Twitterでは、 最近はよく暴落への警鐘のようなつぶやきもされてますよね。 それは利用目的でいう3つ目の役割なんでしょうか?それとも4つ目ですか?

 

3つ目ですね。(相場が崩れる前に、そして崩れた時に、自分が知ってる人達をフォローする)

特に過去10年は株式のリターンが大きく、

誰もが株を買いたい!って思ってる感じがするのですね。

でもそれって、ハワード・マークスの言う

『居心地の悪さをともなわない利益率の高い投資というのは、だいたいが矛盾した話なのだ』

に対して完全に逆行してるんですよ。

昨今の非伝統的な金融政策によって色んなとこで歪が発生しているのも事実なので、

こういう気持ち悪い時こそ兜の緒を締める必要があると思ってます。

 

誰が言ったか忘れましたが、

『市場はいつも正しい。しかし、市場はいつも間違える』

このことは、決して忘れてはいけないと思っています。

暴落への警鐘については周りへのフォローなのですね。 ご自身のことだけケアすればいいという見方もある中で、どうして周りに対してメッセージを送るのですか?

 

自分の事は自分で守れるのでw

それはさておき、

インベストメントは誰もが幸せになれることだという認識が大前提にあります。

『投資』という特殊な世界で出会った仲間なんですから、

可能な限り皆でハッピーになりたいんですよ。

そして将来「あの時の下落って辛かったね~!」って笑い合いたい。

私の言葉(ツイート)で『居心地の悪さ』を感じる時もあるかと思いますが、

そういう瞬間こそ、自身の投資スタンスを見直す機会だと思ってほしいです。

私の声がどこまで届くかは分かりませんが、ひたすら発信していこうと思ってます。

避けられない「暴落」への考え方

 

ねこまにあ
ねこまにあ

ね、熱いでしょ。笑

 

Twitterのつぶやきだけ追ってると、

意外な一面と取られる方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。

 

ツイートは本当に論理的だし

それだけ見ると“事実を小難しく厳しく言ってる人”ですから。笑

 

でも本当は、仲間意識があって、

みんなで笑いたい、と思ってこその厳しい発言だということがわかります。

 

これは今回私が知ってもらいたかったことの一つでもありました。

 

それを前提として、

その乗り越えたい「暴落」について、考えを聞きました。

暴落は「買い」だとして待望する声もありますが、きしやんの考え方としては暴落時、もしくはおっしゃるような歪みの時期の投資スタンスは消極的ですか?

 

基本的に絶好の買い場だと思いますが、

大前提として『暴落』というのは、2つあります。

 

1つ目:事業(優位性の低下・不正・衰退)悪化による暴落

2つ目:値付けの間違いによるバブルの崩壊

 

2つ目の『値付けの間違い』によるバブル崩壊は、絶好の買い場だと思います。

なぜなら企業の業績関係無しに売値(株価)が下落していく訳ですからね。

バフェットがよくいう『安全域』とは、まさにこの歪の解消が発生する時です。

そういう時こそ有望な銘柄が破格な値段で売られていることになるんですが、

その状況下で買いに走るには、相場好調期でもそれなりの現金を保有しておく必要があります。

今の様にリスクプレミアムが少なく感じる&下落リスクが大きく感じる時こそ、

フルインベストメントは避けた方がいい気はしますが、そこのスタンスに正解はありませんね。

今の投資環境に感じていることはありますか?

 

気持ち悪さばかりあります。

具体的には世界中の債務の多さと、マイナス利回りの債券ですね。

債務(ローン)は企業の利益成長にレバレッジをかけれる要素なのですが、

いつかは債務の返済で利益が低下する時がきます。 でもこれは、景気循環サイクルですからね。

しかし今は、世界中が株価下落を許すまいと、再び金融緩和に走ろうとしてます。

つまり、景気循環は許さないと言ってるんですよ。

おかしな話です。

 

レイ・ダリオが、今の相場(株価・成長率・債務負担率)は

1920年代に酷似してると言ってますよね。

歴史が韻をふむなら、これから待ってるのは長い長い資本市場の再編なんじゃないかと。

仮に株価に暴落が起こっても、

自国第一主義化によってグローバル経済の救済放棄されたら、

株価が回復するのにリーマンショック後の倍以上かかるんじゃね?って感じてるんですね。

なんせ世界中の中央銀行は、もはや金融緩和をする余力を残してませんから。

中国含めて。

 

ジョン・C・ボーグルが『良い時代は続かない』と言ってた意味を、

体験する時期なのかもしれません。 我々は、歴史の大局点にいる気がします。

編集後記

 

今の市場、環境を楽観視しすぎていないか?

暴落を待つのはどうなのか?

 

このへんは、きしやんがよくツイートしている内容でしたので、

聞いてみたいところではありました。

更に深く考えを知りたい方は、ぜひきしやんのブログに飛んでみてください。

 

たとえばこちらは、リーマン級の暴落について触れたものです。

内部リンクから、さらに詳しい考えも見れます。

 

さて、きしやんのインタビューは以上です。

前半は少し易し目、後半は玄人にも楽しめるような内容に、と思い

構成してみました。

 

私が尊敬する投資家さんの一人でもあるきしやんの考え方や

警鐘を鳴らす意味、

その裏にある仲間意識やアツイ想いが伝わったなら

私としてはこの上なく幸せに思います。

 

今回、初めてインタビューさせてもらって、

私自身もめちゃくちゃ勉強になりました。

 

特にPFの組み方。

基本は私もインデックス型の投信積立という手法は同じなのですが

そこに至る考え方がもう、

しっかりしすぎてて…(;^_^A

 

低コストで株式積み立ててればなんとなかるでしょ!(←えw)

くらいの考え方の私には目から鱗の話ばかり。

 

しかも、今回はすべてTwitterのDMでやり取りさせてもらったので、

私が質問しまくって、きしやんが丁寧にDMで答えてくれたものを

私は貼り付けて構成するだけ、という

申し訳ないくらい楽なインタビュー記事にさせてもらいまして…

 

本当にきしやんには感謝感謝です。

 

インタビュー記事、

第一部をUPしてからとても好評をいただいて、

お陰様で早くも「私も受けてみたい」と仰って下さる方が…涙

ありがたい話です。。。

 

そしてそれもこれも、

ほぼメリットがない思い付きの企画に即座に立候補してくれたきしやんがいてくれたからこそ。

重ねてお礼を申し上げます。

 

そのお礼といっては何ですが、

もっときしやんを知ってもらいたいので、

最後にひとつきしやんの裏話をお話しして終わりたいと思います。

 

編集中、チェックをお願いするために記事を送ったところ、

きしやんが訂正箇所を送ってくれました。

 

途中の一部分だけを訂正するのではなく

その部分まるまるコピペで差し替えできるように配慮してくれたんですね。

 

やさしいなあ、と思いながらお礼を言いつつ、

次のインタビュー、毎回こんな風にDMで、

ていうわけにはいかないだろうから

「次は大変そうで怖いです」

と言ったところ返ってきたのが…

 

まぁ次回以降の人で、苦労してる姿を楽しみにしてますよw

 

でした。

 

私が苦労してる姿を、楽しみにしてる…!?笑

やっぱりドSなきしやんでした。

言われてなぜかちょっと嬉しかったのは内緒(/ω*)

 

ねこまにあ
ねこまにあ

ちなみに修正箇所はほぼ飲みながら書いてたところだそうですw

1日ビール3~4リットル飲むってヤバいでしょ。笑

 

そんなお茶目な面もあり

知識も豊富なきしやん。

是非ブログやツイートもチェックしてみてくださいね!

Twitter→@oyagakoniosieyo

ブログ→https://www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com/

 

長文ここまでお読みくださりありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました