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元職場のビルに行って思い出す、働いてた時のこと。あの頃私は未熟だった。

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ゆる日記

ちょっと用事があって、元職場のオフィスが入っているビルに行く機会がありました。

 

階こそ違ったものの、エントランスに入った瞬間、その時の記憶がブワっと蘇ってきてですね。

久々に、働いてた時のことを、色々と思い出してしまいました。

 

そのビル、ちょっとおしゃれなビルで、エントランスからエレベーターホールのところに、フレグランスを漂わせているのです。

その香りが当時と変わっていなくて、嗅いだ瞬間に、そのときにタイムスリップしたかのように、鮮明に記憶が蘇ってきたんです。

 

この香りを嗅ぎながら、出勤したよなぁ、とか、

出勤する時ってこんな気持ちだったよなぁ、とか、

ここでエレベーター待ちながら、こんなこと考えてたよなぁ、とか。

 

 

香りってすごいですね。

 

 

そんなことを思い出しながら考えを巡らせたのは、

当時の自分の接客のこと。

 

なんか、反省というか、もっとできたんじゃないかなぁ、というのは、

それでなくてもたまに思い出すのに、

ビルに行ったことでより考えてしまいましたね。

 

 

私は当時、家づくりを考えているお客様向けに、相談を受けて疑問の解消のお手伝いをしたり、注文住宅の会社を紹介するような仕事をしていました。

 

住宅、という一生に一度の買い物を考えているお客様は、経験知もないし、大きな買い物だし、ということで、いろんなことが疑問だったり不安だったりするわけですよね。

 

そんな疑問や不安を解決しつつ、家づくりが進むようなアドバイスをするのが仕事でした。

 

 

アドバイスをして進むお客様もいるし、進まないお客様もいます。

 

 

今日思い出してしまったのは、進まなかったお客様の方です。

 

私のせいで、とまでは思わないけれど、
もっとできたことがあったよなぁ、と、ちょっとした反省というか、後悔をしているのです。

 

 

後悔の中身をざっくり言うと、お客様のために、もっと積極的に提案するべきだったよな、ということ。

 

 

家づくりって、したことがある人はわかるかもしれないですが、

実際に動いてみて初めてわかることってたくさんあるんです。

 

例えば、土地の相場であったり、希望のエリアにどのくらい土地があるのか、出やすいのか、であったり、注文住宅を建てる会社やどんなことができるのか、どのくらいお金がかかるのか、などなど。

 

ですが、闇雲に動くよりも、知りたいことに合わせて動く方がいいんです。

展示場を回ったりするのって、思いのほか、体力と時間を使う作業ですから、無駄になりそうな動きは、できるだけ減らした方がいい。

 

その、知りたいことに合わせた動き方、というのをアドバイスしつつ、その役に立てるよ、と自社のサービスを提案するのが私の仕事でした。

 

 

ところが当時の私は、お客様の利益と会社にとっての利益を結びつけるのが非常に苦手で。

 

 

お客様のために自社のサービスを利用するのが本当にいいことなのか、ということに自信が持てずにいました。

 

 

まだ検討し始めの段階でこのお客様を動かしていいのか。

 

 

気軽な気持ちで相談に来ていただいたのに、私がここで提案することで、お客様の意志に反して無理に進めてしまうことになるんじゃないか。

 

 

もっと自分のペースでゆっくり進めてもいいんじゃないのか。

 

 

一生に一回の買い物なのに、急かして進めたくない。

 

 

 

そんな思いの中で接客をしてしまっていたので、

なんていうんでしょう、

このサービスを利用するとお客様にとってこんなメリットがありますよ、ということを

うまく提案できなかったんです。

 

 

上司や、仕事のデキる同僚からは、「みんな暇じゃないから、時間をとって来店する以上、必ず家づくりに興味があるんだ、そういう人にとって私たちのサービスは絶対にお客様のためになるんだ」と言われていましたが、

「そんなこと言って会社の利益出したいだけでしょ」と穿った見方をしてしまってたんです。

 

 

でも実際、自分が未知の分野の情報収集をしてみると思います。

「確かに、興味ないことに時間割かないし、興味のあることはしっかりと、効率的に知りたいな」って。

 

 

私はたぶん、そういうお客様の気持ちを本当に理解することなく、

「このサービスを提供することで家づくりをこちらのペースで進めることになりそうで嫌」

っていう、自分の気持ちの方を優先してしまっていたんですね。

 

お客様は、家が欲しくて、不安を解消して前に進みたかったかもしれないのに。

進みたくないかもしれないし、って私が決めつけてしまってたところもあるのかな…

 

 

なんかそういう、お客様の本当の気持ちみたいなところをヒアリングする能力が不十分すぎたから、

提案もマニュアル通りになってしまっていたというか、ビジネス要素が強くなってしまって、うまく刺さらなかったというか。

 

 

お客様のため、と思えばこそ、もっと「進めるためのお手伝い」をするべきだったな、と。

 

 

今になって、当時上司が言っていたことがすごくわかるんです。

 

 

「進めてみて、買うか買わないかはお客様が決めるんだよ。

進めてみないと、買うか買わないかの判断もできないんだよ。

判断材料を揃えるまで効率よく進めてもらうために、僕たちのサービスがあるんだよ。」

 

 

いや、ほんとその通り。

 

上司の言い分も、お客様の気持ちも、わかってなかった。

 

それがわかってたら、もっと役に立てたお客様もいるかもしれないな、なんて

ちょっとした反省と後悔を覚えます。

 

 

もちろん、当時の私の(強引じゃない)接客だったからこそよかった、という方もいたんだとは思います。

だからこそ、こんな考え方も持ってたら、より多くの方の役に立てたのかもな、って

ビルを後にしながら考えてしまったのでした。

 

 

 

…あぁ、なんか思いのままに書きなぐったら全然まとまらない文章に。笑

けど、頭はすっきりした!

 

とりとめのない昔話、

聞いてくれてありがとう。

コメント

  1. Pooto より:

    嗅覚と記憶は結びつきが強いみたいですから、やっぱり香りってすごいですよね!

    仕事の話、なんとなく共感しました
    私も相手にとっての幸せを第一に考えつつも、後から「もっとこうすれば良かった…」と反省することばかりです。
    医療系の仕事ですが、やはり上からは利益も求められますし…日々葛藤です…自分のやりたいことをやるためには独立しよう!…と、独り言のようなコメント失礼しました

    • ねこまにあ ねこまにあ より:

      Pootoさん

      そうそう、嗅覚と記憶って結びつきが強いって言いますよね!
      度々経験していますが、また経験してしまいました。

      おお、Pootoさん医療系だったんですね…
      それは多忙ですね( ;∀;)毎日お疲れ様です!!

      共感いただけて嬉しいです。
      そして、日々葛藤の中でお仕事されたり独立!も考えている、とのこと、めっちゃ、めっっちゃ応援してます!
      がんばってくださいーーーー!!!

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