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『鎌倉殿の13人』を見て憂いに沈んでいる。

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ゆる日記

昨日の吉田正尚のサヨナラホームラン、

いかがご覧になりましたか。

 

日本シリーズ始まった時にはまともに勝負してもらえず、

際どいコースばかりを狙われ四球の連続、

チャンスでは敬遠される、

そんなことが続いたからか、そこまでの打率は1割台に沈んでいた主砲の一発。

 

もうあの場面で打てるのがサスガofサスガですよね。

しかも5階席まで届く特大アーチ。

相手投手は去年の日シリでもサヨナラ打を打ったマクガフなんだからもう、

ドラマ詰まりすぎの幕切れでした。

 

でも、世の中野球ファンばっかりではないのでね。

今人気沸騰中らしいドラマ『silent』が野球中継延長のせいで放送時間が大幅に遅れたため、

SNSには野球へのヘイトが溢れ、一時「野球のせい」がトレンド入りしたとか。

 

まあ、気持ちはわかる。

私も昔はそっち側の人間だったからね。

今や1秒でも長く野球を見ていたい人間になったんだから人生わからんですよ。

 

 

 

さて私、昨日のあんな劇的な素晴らしい試合を見ても、

なんだか心が晴れずにいます。

 

ドラマのせいです。

『silent』じゃなく、『鎌倉殿の13人』です。

 

年初から撮りためていた録画を、最近ようやく見始めました。

 

最初はコミカルな場面も多くてね、面白く見ていたんですけれど。

今見ているところがね、とにかく辛い…辛すぎる話が続くのです…

 

今回の大河で描かれるのは源頼朝の出世劇。

打倒平家を掲げつつも、源氏を武家の棟梁としたい、家を盤石にしたい、という頼朝の野心から、

邪魔する者、信頼できない者をどんどん始末していくというむごい展開を今迎えております。

 

それがねぇ、犠牲になるのがいい奴ばっかでねぇ…もう見てるのが辛くて仕方ないんですよ…

 

実際頼朝を裏切ろうとしていたなら別ですよ。

でも、みんなそんな気はなかったのよ。

だけど、ちょっとでも怪しまれたり、力を持ってたりすると、もう、だめ。

色々理由をつけて殺されてしまう。

 

しかも、子供や赤子も容赦しないのがまたひどい…

 

1話見終わるごとに、毎回絶望的な気持ちになってですね。

ここまでやったんだし、次の話ならもしかして希望が持てる内容かも!って思って次の話を見るとね、

「お、お前も殺されるのか…」っていう展開になってしまってまた沈んで。

 

そんなことの繰り返しを、ここ何話もしておるのです。

 

見る度絶望的になるんだけど、

後味が悪いからそれを拭いたくて次を見たくなって、結局見続けてしまうっていう。

これは作者の戦略にまんまとはめられてるんじゃないかとも思います。

 

でももう…ここまで来たら…平穏な世になるまで見届けたい…!

 

ので、最後まで見ると思います。

それまでにあと何度絶望感を味わうのか…

はあ、憂鬱。

 

こんな思いまでして見続けるドラマがかつてあっただろうか。

 

大河ドラマで戦国が舞台の時って、基本的にこういう、家の存続と野心と戦の大義の中でどう生き抜くかが描かれるから、

残酷な描写がつきものではある。

 

それでも、なんだかここまで気が沈むのは初めてだなぁ…

 

力を持っていくと、どんなに信じていた者や身内でもちょっとしたことで疑ってしまったり

少しでも台頭する勢力があると大義なく潰しにかかったり

誰の助言も耳にいれなくなって独裁者化したりしてしまうんだね。

 

守りたいものがあるって、強く見えるけど、それは心の弱さから来てるのかもしれないね。

失う怖さから、過度にリスク回避しようとしてしまうのかもね。

 

人間って切ない生き物。

 

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