とある朝のこと。
まだ明け切らない薄暗い時刻に、我が家の愛猫、のりもち氏の、「に゛ゃあー!」という声とともに、ガシャンと網戸を叩く音が寝室に鳴り響きました。
最近熱帯夜で、冷房をつけたまま寝る日が続いたのですが、その日は久々に少し涼しく、
窓を開けて網戸にして寝ていたのです。
外を眺めるのが大好きなのりもち氏、久々に夜通し開けたままの窓に嬉しくなったのか、夜窓際で寝ていたので、そのまま朝を迎えたものと思われます。
が、網戸を叩くとは何事か。
その後とても興奮した様子で、鳴きながら家中を駆け回り始めます。
そりゃあもう、寝ている人間を飛び越えて駆け回るくらいの大運動会。
なんだなんだ。
どうしたどうした。
外を見ても、何も異常はない。
でも、家じゅうを駆け回りながら何度も窓際に向かっていくのりもち氏。
何度目かの往復ののち、再度窓から外に向かって「に゛ゃあああああー!」と叫ぶので見てみると、
なんと、黒い野良猫ちゃんがこちらを見ている!!
しかもかなり接近して。
なるほど、この猫に向かって、網戸越しにねこパンチをくらわしたのね。
人間(私)の姿をみると、慌てて黒猫氏は逃げていきましたが、その後もずっとのりもち氏は外を見続け、監視体制を崩しません。
考えてみればのりもち氏、保護猫なので出身はおそらく野良ですが、うちに来てからはずっと家猫として暮らし、外に出る機会はありませんでした。
もちろん、他の猫を見ることも。
たまに窓から野良猫を見かけることはありましたが、今回のように網戸越しに超接近戦を仕掛けてくる猫はいませんでした。
新入りかしら。
だから興奮してしまったのね。
かわいい。
しかしのりもち氏にしてみれば、必死の一手だったんだろうなぁ。
自分の縄張りを守ろうとしたのか。
ただ単にちょっかい出したかったのか。
あわや軍事衝突に発展するかという事件でしたが、網戸のファインセーブにより最悪の事態は免れた模様です。
以上現場からねこまにあがお伝えしました。
わたしはのりもちくんのねこパンチなら永遠に受けてたい。
できたら鼻にパンチしてもらって肉球のにおいを嗅ぎたい。
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