5:00
散歩に行こうと、玄関を開ける。
外はまだ真っ暗。
見上げれば、月と星が
煌々と光っている。
天気予報アプリによると、気温は3℃。
息をはぁっと吐いてみても、
まだ白くはならない。
冷たい空気が頬を刺すけど、
そこまで寒くはないかな。
家の前から続く、
1キロほどの上り坂。
少し早足で歩き、体を温める。
途中通りかかる家の前では、
クリスマスツリーにつけるみたいな、電飾のライトアップ。
赤に緑に、忙しく点滅しているのを横目に、
さらに坂道を上る。
息が荒くなってくる、坂の中腹。
振り返ると、うっすら茜に染まる空。
まだ消えきらない夜景の光と、
まだ明けきらない夜の黒と、
この茜色の共演を見るのが、
とても好き。
坂を上り切り、下りに差しかかるころには、
もう東の空が赤々と燃えるような色。
見上げればまだ、月はそこにあり、
黄色とも、白とも言えない
温かな光を放っている。
この共存もまた、
とても好き。
坂を下り、家に戻る道。
だいぶ明るくなり、
景色もはっきり見えるくらいになると
黄色や橙や赤色に染まる、紅葉が見える。
知らない間に季節は進んでいることを感じる。
日に日に寒くなる朝。
でも、たくさんの色を感じて歩けるのは、今だけかも。
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