老後資金2000万足りないなら行動するしかない

アイ 投資

「年金だけだと老後2000万円足りない問題」の報じられ方には

少し残念な思いを抱いています。

 

誇張、歪曲された報道も散見され、

それがSNSで拡散されることにより、

さらに不安を煽る形で伝わっている点があるのではないかな、

と感じてしまうからです。

 

ただでさえ老後について不安を抱える人が少なくない中で

本来有益であるはずの報告が逆効果となっていることが

残念でなりません。

 

メディアに踊らされて情報弱者に終わる選択肢もありますが、

このページにたどり着いてくれたあなたには

前向きにとらえて行動する人となってほしいという想いでいます。

 

報告書を読みましたが、

しっかり読めば作成者の意図しない方向に議論が進んでいることがわかるはずです。

それでもなぜこんなことになってしまっているのか。

これについて私はこのような理由があると思っています。

 

①年金制度についてそもそも誤解がある
②報道だけ見ている(ソースを見ていない)ので事実と異なる認識をしている可能性
③2000万円赤字というパワーワード

 

そして金融庁直々のご報告を受けた今、

私(たち)がすべきことはこうだと思っています。

 

長期投資で老後までに資産を増やす。

 

めちゃくちゃ簡単に言うとこれで終わりなのですが、

すこし具体的に話をしていきます。

 

ねこまにあ
ねこまにあ

老後資金が年金だけで賄えないかもしれない事実を知って

これからどう動くかが大切だと思っています。

年金制度への誤解

偉そうなことを言っていますが、

私もつい最近まで年金のことはちんぷんかんぷんでした。

一応、元銀行員です。

それなりに教育は受けてきました。

 

さらに、FP2級も持ってます。

年金の分野は必ず出題されるので、勉強もしてるはずです。

 

それでも、全くと言っていいほど知らなかった。

身についていなかった。

 

であれば、一般の人(こういう言い方が正しいのかわかりませんが)が

誤解するのも無理はないと思っています。

 

ですが、老後資金準備、などという理由で積立投資をしているにも関わらず

年金を知らないのはよくないと思い立ち、

先日、こんな本を読みました。

 

 

私自身、正確に理解していないことを思い知らされたととともに

最大限活用していかなければ損だと思わされた良書です。

 

こちらに書いてあった内容を基に、

少し年金についてお話ししたいと思います。

 

年金は積立ではなく、保険

積み立てた分がもらえないから損。

だから年金は払わない、というのは少し結論を急ぎすぎかと思います。

 

年金は最強の「保険」です。

支給が始まれば一生涯受け取れる上に、

障害を持った時、配偶者がなくなった時にも受給できます。

 

そもそも年金=積立貯蓄ではありません。

今払っている年金は、現在の受給者へ支払われています。(賦課方式)

 

ですので、払った分もらえない、という理屈は

年金制度を理解すれば今この状況に限らず通らないものだとわかるはずです。

 

これについては厚生労働省のHPにくわしく書かれていますよ。

しかも漫画で!

読みやすいと思います。

年金漫画

厚生労働省HP

 

保険とは、

「こういう状態になったらもらえるもの」ですよね?

年金も同じです。

「リタイアしたら終身、障害を持ったら、配偶者が亡くなったら」

受け取れる保険だと思えば

保険料も安く感じてきませんか?

GPIFは運用益を出しています

GPIF

GPIF HP

 

これは、GPIF(年金を運用しているところ)のHPトップです。

サイト内を探さなくとも運用成果がどーんと載ってます。

 

左下に小さくこう書いてあります。

市場運用開始以来、2008年のリーマンショックの時期を含めても、

平均収益率は年率+2.73%、累積収益額は+56.7兆円となっています。

 

積立金を運用で溶かしたから足りなくなった、というのを

一部で拝見しましたが、そんなことはありません。

 

いつぞや積立金額を運用で大きく減らしたとニュースになりましたが、

「損をした時だけ一斉に報道し、利益が出た時には報道しない」

ただそれだけのようです。

 

ちなみに運用内訳はこうです。

運用比率

株式比率50%。

公的資金の運用にしては

攻めてるほうなのかな?という印象です。

2000万円足りない問題に関する誤解

 

報道やワイドショーだけを見ていると

誤解するのも無理はないかな、と思います。

さすがにこれはないでしょう、というような

取り上げ方をしているものもあり、本当に残念です。

まずはニュースソースを見てほしい

報道の元になったのは、この金融庁の報告です。

56ページとなかなかのボリュームですが、

一度是非目を通してもらいたいです。

あなたにならきっと理解できるはず。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

 

1章では日本の現状と課題について言及しています。

そこに書いてあったのがこれ。

特に問題になったのはここだと思います。

 

年金

報告書15ページより抜粋

毎月の赤字額は約5万円となっている

と書いてあります。

 

また別のページにはこう書いてあります。

収入と支出の差である不足額約5万円が毎月発生する場合には、20 年で約 1,300 万円、

30 年で約 2,000 万円の取崩しが必要になる。

 

これが今回の議論の基ですね。

 

ちなみに少し前の資料ですが、

それにもこんなページがありました。

 

金融庁報告

 

こちらのほうがビジュアルでよりわかりやすいかもしれません。

ほぼ同じことを言っていると思います。

 

どうでしょう?

報道にあるような内容と、すこし違うような気がしませんか?

 

これを見て私が最初に思ったのは、

「なるほど、具体的な数字が出てていいな。」

でした。

 

見てわかると思いますが、

2000万円足りないから貯めろ、というような言い方はしていません。

ただ事実として淡々と説明しています。

 

どう受け取られるかは読み手しだいですが、

そこまで無責任な説明ではないと思います。

むしろ、はっきりしたデータを出してくれた誠実さすら感じました。(大袈裟ですが)

趣旨は「年金だけじゃ足りないかもしれないから自助努力して」だと思う

 

文脈や資料の流れからすると、

一部報道やワイドショーのコメンテーターが言っているような

「年金制度の崩壊」もしくは「年金は当てにするな」を

趣旨とするものではないことがわかります。

 

むしろこの試算は、年金ありきで成り立っており、

「老後の収入の柱を年金で支払う」と断言しているようなものです。

その上で、仮にこのくらいの生活費ならば

このくらい足りなくなるよ、という話です。

 

事実を明示したうえで、

じゃあどう対策をしたらいいのか?

2章からはそこまでちゃんと言及されているのですが、

残念ながらそこまでしっかり伝えている報道は少ないことが

今の風潮から容易に推測できます。

 

日経新聞電子版では、そこまで網羅していました。

人生100年時代、2000万円が不足 金融庁が報告書

 

 

報告書のこのページ以後の部分では、

日本の資産形成における課題も併せて記載したうえで

自分のライフプランを考え、

税制優遇制度を活用し、

早期から、少額からでも資産形成を始めることが必要だと説いています。

 

つまり、この資料が言わんとしていることは

「年金をあてにするな」でもなく

「年金は払わないよ、払えないよ」でもなく

「年金を老後の収入の柱にしながらも足りない分の資産形成を早くから始めましょう」

だと私は捉えました。

 

この事実を知って

 

さて、せっかく金融庁のお触れが出たので、

これからどうするのか、という話をしたいと思います。

むしろここからのほうがきっと大事です。

できること①投資を始めること

まずはこれでしょう。

これに尽きるといっても過言ではありません。

 

今が一番若い時です。

何もしなくて資産が増えるわけではありません。

先の資料でも、

重要なことは(中略)老後の生活において公的年金以外で賄わなければいけない金額が

どの程度になるか、考えてみること

考え始めた時期が現役期であれば、後で述べる長期・積立・分散投資による資産形成の検討を

と明記されています。(26ページ)

 

仮に2000万円貯められなかったとしても

何もしない場合と比べれば老後生活を豊かにすることは明確です。

 

たとえば。

 

今が30歳だと仮定して、

これから月1万円ずつ積み立てていくとします。

65歳まで35年間積み立てると、420万円

仮にインデックス投資をするとして、年3%程度で運用できたとすると、

750万円になります。

65歳から30年かけて取り崩すと月2万円程度なのですが、

それでもあるとないのとでは大きく違いませんか?

 

積立額が2万円であれば

同じ3%程度の運用でも1500万円にまでなります。

 

少し現実味を帯びた数字になってきませんか?

今から始めれば、このくらいの資産形成ができる可能性は大いにあるということです。

 

自分の年齢や投資可能金額、リタイアまでの期間で

実際に試算してみたい方はモーニングスターのHPで是非どうぞ。

できること②少ない生活費で生活できる方法を身に着ける

5万円赤字になるならば、

5万円少ない生活費で暮らせるようにするというのも一つの方法ですね。

 

今から始めれば、今日から生活を豊かにすることができるものでもあります。

家、車、保険、通信費などの固定費を削減することで、

赤字額は縮小できるかもしれません。

 

一気に5万円の削減は難しい場合でも、

投資とのコンボであれば不足額の補填には届く可能性は上がります。

 

支出を減らす、ということについては、

こちらのブログ記事が参考になると思います。

是非どうぞ。

私も普段から読んでおりますが、いい記事ばかりです。

やってはいけないこと①年金を払わない選択をする

 

さっきの資料によると、

65歳から30年生存した場合の公的年金の支給額は約8000万円です。

2000万円用意するのが厳しい、という議論がされている中で

年金を払わなかった分のお金が浮くとしても

8000万円用意することは難しいでしょう。

 

繰り返しますが、これは年金制度が破綻するという警鐘ではありません。

そして年金は「保険」です。

障害者になった時、配偶者が亡くなった時にも備えられて

老後は終身でもらえる保険。

払わないという選択がいいことなのかどうか…

少なくとも私はお勧めしません。

やってはいけないこと②不安を煽る金融機関のセールストークに乗らない

 

この報道で一番ニヤリとしているのは金融機関ではないかという指摘を見て

なるほどな、と思いました。

 

私自身銀行で資産運用提案をしていたのでわかりますが、

こういった時事ネタはかなりセールストークの切り口になるのです。

おそらく本部からの通達や

朝礼、勉強会などで、すでに話題になっているでしょう。

 

若年層や、投資に踏み切れない層に向けて、

これだけ話題になればアプローチしやすいと思います。

 

そこで手数料の高い保険や投信を積極的に販売するわけです。

まだ銀行で働いている友人によると

近頃はiDeCoの開設にも熱心のようですので、

その勧誘にも使えるでしょう。

 

できれば対人窓口での金融商品申し込みはしないほうがいいでしょう。

この機会に投資を、と思い立ったならば、

まずはインデックス投資から始めてみてはいかがでしょうか。

 

結論

 

いくら政府を批判しても

この事実は覆りません。

だったらこの事実を受けて

どう行動するかで今後のお金の不安がどうなるかが変わると思いませんか?

 

現に、私がいつも参考にしている投資ブロガーさんやツイッタラーさんたちは

驚くほどに平常心です。

「2000万円足りないんだって!?」と動揺されている方は一人も見られませんでした。

 

なぜか。

みなさん、行動されているからだと思います。

 

理由は様々ですが、豊かな生活を送るために投資している。

そして成果を出している。

 

2000万円用意できるかはわかりませんが、

できることがはっきりした以上、行動あるのみかなと私は思います。

行動することでしか、不安は解消されません。

 

批判だけして、不安なままでいることと

事実を受け止めて、行動すること、

どちらを選ぶかは自由ですが、

あなたには後者を選んでほしいなと思っています。

 

 

では、今日は以上です。

ありがとうございました。

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