お金は目的じゃなくて手段~経験を買う尊さを知った旅

3000文字チャレンジ

こちらはTwitter連動企画、

3000文字チャレンジ参加記事です。

ルールなど詳細はこちら。

 

今回のテーマは「旅」でしたが

ふと思いついたことがあり

過去お題「金」との二枚抜きで行きたいと思います。

ということで、テーマは「旅」と「金」です。

 

企画記事ですがやや真面目に語ります。

 

 

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私は母子家庭で、

3人兄弟の末っ子として育ちました。

 

母はよく働き、私たちを育ててくれましたが、

「うちにはお金がない」とよく私たち兄弟に話していました。

それ自体はいいとも悪いとも思っていませんが、

そのおかげで「うちにはお金がない」と小学生の時から自覚するようになりました。

 

実際どのくらいの経済状況だったか

くわしく聞くことはありませんでしたが、

文房具ひとつ買うことも

母にお願いするのは心苦しかった。

 

お願いしたところで、

本当に必要なものなら嫌な顔などしないのですが。

それでも小学生ながら、

これは本当に必要なのか、とか

ここで買うのが最安なのか、など

考える癖はついていた気がします。

 

 

三つ子の魂ではなかったけれど、

小さいころに着いた癖はなかなか抜けないようで、

大学生になり、一人暮らしを始め、

自分で家計を管理するようになると、その癖が前面に出てきます。

つまり、ケチでした。笑

 

母から仕送りというものはなく、

満額借りた奨学金、月10万円が私の生活費でした。

その中で暮らしていくため、また少しでも貯蓄をするために、

とかなり切り詰めて暮らしていた記憶があります。

 

ぎりぎりの予算を組んで、

貯蓄に回せる額が多くなることが楽しかったんですね。

何のためにそんなに貯蓄したかったのか、

今となっては全く覚えていません。

 

ただ、使うことよりも貯めることに喜びを見出していました。

 

大学生らしく、アルバイトも早い時期から。

月10万円で自由に暮らすのは厳しいと気づいていたこともあって、

入学式やオリエンテーションが落ち着いた4月中旬には

バイトデビュー。

 

家庭教師やファーストフード、

個人経営の飲食店や

単発の日雇いみたいな仕事まで

色んなバイトをしました。

 

額は少なくても自分で稼いだお金だと思うとより使うのがもったいなく感じて

ますます貯蓄に精を出していた気がします。

サークルや部活にも入っていなかったですし

授業にバイトに忙しかったので、華の大学生活とは程遠かったです。笑

 

1年ほどそんな生活をし、

2年にあがる時。

 

第二外国語の最初の授業で、

留学のオリエンテーションがありました。

ちなみに私がとっていたのはフランス語。

 

通っていた大学では、

二年修了時に短期留学を推奨していましたが

が、費用は全額学生持ち。

1ヶ月ほどの短期留学で、費用は40~50万円と説明を受けていました。

 

1年生から同じような話は聞いていたものの、

親からの援助は見込めない私は、

その金額を知り、留学に興味はあったものの諦めてしまっていました。

 

でもその時私の口座には、20万円ほどは貯まっていて。

これをもう少し続ければ、私にも行けるかも…?と気づきます。

頑張れば行ける!

 

それから、貯蓄により張り合いが出ることに。

バイトの数を増やしたり、より一層無駄遣いに気を付けたり、

まかない付きのバイトを見つけて食費を浮かせたり。笑

 

そうして2年の春休み、

フランス留学を実現させました。

 

行きたかったとはいえ、

一気に40万円なんていう大金を使うのは初めてです。

コーディネーターさんに振り込みする時には

かなり緊張しました。

一気に残高がゼロになる怖さ、みたいなものもありましたし。

 

出発するまでは、不安もとてもあったんです。

こんなことに使っていいんだろうか、と。

母の暮らしだって楽なわけではない。

少しでも学費の負担を減らすために使った方がよかったのではないか、と。

 

でも行ってみて、心から良かったと思いました。

 

とてもありきたりな表現ですが、

お金に換えられない経験をすることができたからです。

 

滞在先は、パリから電車で1時間ほどのところにある、

ルーアンという地方都市。

ジャンヌダルクの処刑場所として有名で、

その場所にはジャンヌダルク教会が建っていました。

 

街の中心にはノートルダム大聖堂が鎮座していたので、

毎朝教会の鐘の音を聞きながら身支度をするという

贅沢な時間を過ごしました。

 

近所のパン屋さんで焼き立てのバゲットを買ってきて

バターやチーズと一緒に朝食を摂り、

カフェオレボウルで紅茶を飲むというのもシンプルだけど優雅だったなあ。

 

3月のフランスはまだ寒くて、

凛とした空気の中

石畳を歩いて語学学校へ行くのも好きだった。

 

そして何よりも

ホストファミリーとの交流が一番思い出に残ってます。

 

毎日のコミニュケーションがすべて外国語というだけで頭はフル回転させるし、

家庭料理に舌鼓を打ったり

毎朝早くからパンを買いに出かけたり、

私が紹介する日本文化にとても興味を持ってもらえたり。

 

何とか気持ちを伝えたい、と

日本語より圧倒的に少ない語彙を駆使して

文法も不完全ながら伝える言葉が通じた時は感動したなぁ。

そこには同い年の女の子がいて、

その友達も招いて一緒に女子トークしたりして。

恋愛の話や、文化の違いとか。

 

ネットや教科書や本なんかよりたくさんの情報を五感で感じることができて

経験もできて

日本の良さも改めて実感したりして、

本当に有意義でした。

一時期CMで使われていましたが、

まさにプライスレス!

 

満足感のあるお金の使い方ってこういうことなのかって

人生で初めて知れた出来事でした。

 

あまりにも楽しくて、

帰国する前にはもう、卒業旅行で戻ってくると決めていました。

 

2年で40万円貯めた成功体験があったので、

同じことすればまた40万円貯まるだろうと。

 

ただ、1,2年の時と違ったのは

就職活動の交通費や運転免許の取得にかなり費用がかさんだこと。

 

4年の夏休み終了後、このままではまずいと思った私は、

時給の高さを最優先してパチンコ屋でバイトを始めました。

 

今はどうかわかりませんが、

当時時給が高くて大学生が働けるところと言えば、

家庭教師、パチンコ屋、水商売でした。

友達はキャバクラでバイトしてましたけど、その勇気は出ず。

家庭教師は時給は高くても、せいぜい一日2時間くらいしか働けない。

 

となると、効率が一番いいのはパチンコ屋。

その時で時給1500円くらいで、

22時以降で1800円くらいだったかな。

土日だとさらにアップ、みたいな感じだったと思います。

遅番で、16時~閉店、片付けで0時まで入ると、

1日1万円以上は稼げます。

それを週3回、金土日。

 

結構な肉体労働で体はめちゃくちゃきつかったけど、

お金のため!と割り切って働きましたね。

その成果が出て、3ヶ月で30万円くらい貯めて、

なんとか卒業旅行の目処も立ち。

 

バックパックを背負った一人旅、

1ヶ月間、スイス→ドイツ→フランス→イタリアと周遊しました。

 

思い切って1ヶ月行ったのは、

就職したらもう1ヶ月の休暇なんて取れないと思ったから。

お金はかかるけど、それよりその時しかできない経験を取った。

その選択ができたのは、間違いなく2年生の時の留学があったからです。

経験は自分の大きな財産になると知ったから。

 

留学していた時にお世話になったホストファミリーにも再会でき、

前回行けなかった観光地にも行けたし、

一人旅ならでは、ユースホステルでの出会いもあったり、

イタリア人から日本の治安の良さに驚愕されたり

現地の人に親切にしてもらったり

外国人にナンパされたり(しかも2回!)笑

 

電車が普通に遅れて予定通りに全く行かなかったり

ぼったくられそうになったり

トラブルもたくさんあったけど、

今思い返してみても、思わず微笑んでしまう出来事ばかりで

ああ、行ってよかったなぁ、って思います。

 

二度の海外旅行を通してよかったな、と思うことはもう一つあって、

何かのためにお金を貯めて、

そのお金を使って経験をする価値に

大学時代に気づけたこと。

 

あのまま何の目的もなく、

ただ節約してお金を貯めるだけだったら、

大学時代“何かを成し遂げた”経験を得られなかったかもしれません。

 

人生においてお金はあるに越したことはないし、

必要なもの。

誰だってお金持ちになりたい気持ちはあるはず。

 

だけど、どうしてお金が必要なんだろう?

お金を使って何がしたいんだろう?

 

そう自分に聞いた時、

はっきりと答えられるようになりたいなと思う。

(つまり今はまだなってないということですね。)

 

銀行員時代、

相続の相談を受けることもありました。

 

一生懸命節約して、自分がやりたいこと我慢してお金をためて、

その分を少しも使わずに亡くなる方もいらしたんです。

その方が、遺すことを目的として貯めていたのなら、

本望だったでしょう。

 

けど相続の相談に来るお子さんがこう言うこともあるんです。

「お金は墓場まで持ってけないんだから、

もっと自分がやりたいことやったらよかったのに」

 

貯めること、大事に使うことはいいことです。

でもお金を使って楽しい、幸せ、と思えることもまた

とても大事だと私は思うので、

貯めることを目的とするのではなく

使って得られることのために手段としてお金があることを

忘れないようにしたい。

 

だから、今しかできないこと

今やらないと後悔すること

特に人と会うことや自分と家族の健康にかかわることについては

惜しまずに使っていきたいと思っています。

 

お金については、貯めることや節約すること、

増やすことの情報はごまんとありますし、

それもとても大事。

 

けどたまに満足度の高いお金の使い方、

みたいな話題があるとうれしくなります。

そんなこともたくさん会話していけると

もっとお金との付き合い方が楽しくなるかな。

 

ということで、

旅のことを思い出していたら

お金のことを考えさせられました。

という話でした。

 

4000文字になっちゃった!長い!

今日はここまでです。

ありがとうございました。

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